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皆が名前だけは知っている『巫女みこナース』は、どれくらい巫女でどれくらいナースなゲームだったのか


 みなさーん!!元気ですか~~~! 今回は、あの誰もがタイトルを知っているが中身を知らない伝説の名作……「巫女みこナース」の話をしていきます。

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 日本に生まれたからには、必ず聴いたことのある名曲「巫女みこナース」。電波曲のはしりですね。長年の謎だった歌手の正体も2013年に明かされたりも。
 僕も大好きな曲なので、懐かしくなってたまに聴いたりするのですが、その際にふと冷静になって考えたんです。「巫女みこナース」ってなんだ!?
 なぜ巫女がナースをやっているのか。はたまた、ナースが巫女をやっているのか。巫女みこと言うからには巫女要素の方が強いのか。誰もシナリオの話をしないので謎は深まるばかり……。

 といったわけで、今回は「巫女みこナース」をプレイしていくことで、本作が生み出した「巫女」「ナース」の融合したヒロインの魅力を堪能していきましょう。


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  なんと「巫女みこナース」はヒロインどころか、主人公もフルボイスな上にモノローグまで喋る!


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 当然、この「極楽病院」も男の声で読み上げられる。 クリックすると必ず肉声が聴こえるのは新鮮。正直、普通にうるさい。
 極楽病院という名前ひどすぎる……と思ったら、来たるべき高齢化社会を見据えて設立され、高齢化医療に力を注ぐスタイルは世界から注目されているとの解説が。想像より社会派なゲームです。
 研修医達也が「ここが学校ならヒロインがぶつかってくるんだが……」と語り始めた瞬間……


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巫女服のナースが激突してきました。さっそく巫女みこナースの登場です。
 あまりにぶっ飛んだ格好に、主人公も「キミ病院の関係者なの……?」と動揺していると


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シスターが現れました。イメクラのような格好で真剣に怒っております。
 急いでどこかへ消えていく二人。予想外のできごとが続いて主人公の頭もおかしくなってしまったようで、

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この格好を「普通の看護婦」と認識するようになってしまいました。あまりに狂った世界観の中、自分自身も狂人になる道を選んだようです。


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 この作品のヒロインたちは常に気が立っているのか些細なことですぐ怒るのですが、それがまた年中大忙しの病院らしくて妙にリアル。


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 一旦落ち着いて改めて自己紹介。彼女は「ナース」を自称しておりまして、なんと、巫女みこナースと「巫女」の方が2つも続いてメインっぽいタイトルなのに対し、巫女要素は服装以外に特になし!!!
 「ナースウィッチ小麦ちゃん」のように、ナースとウィッチがほどよく混じっているとかそういう絶妙さは全くなし。
  では、なぜ巫女の格好をしているのかといいますと……

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右に映っている「ハゲ」と呼ばれる院長キャラの趣味でした。この無駄に濃いサブキャラクターこそエロゲーの醍醐味。当然シスターもただの趣味。
 一応、「巫女という存在そのものが爽やかな風を呼び込む」と補足が入りますが、巫女服を着ているだけの看護婦は巫女ではないと思います。
 このあまりにもくだらない理由に対し、「巫女と呼ぶには袴が短すぎでは?」と常識的なツッコミを入れる主人公のセンスもなかなか。


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 ナース、巫女、シスターの他にも、緑髪チャイナ服関西弁お姉さんナースと属性盛り盛りのヒロインも登場。盛ればいいってもんじゃない。


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 そして、個人的に最もかわいいと思ったキャラクターが銀髪ロリメイドと確実に人気がでる王道属性のりるちゃんなのですが、攻略できません。魅力的な攻略不可ヒロイン……時代ですね。

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 唐突に挿入されるガンダムパロも、時代を感じさせて素晴らしい。

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 個性豊かなヒロインたちとドタバタ病院コメディな日常を過ごしていると、個別ルートでこの格好のままシリアスな医療問題や医業の闇が展開されます。「どうして看護婦になろうって思ったんだろう」と疑問を持つ前に、どうしてコスプレ紛いの格好で看護婦をしているのか今一度向かい合うべきです。

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 終盤になると、看護婦たちの苛立ち方が更にリアルになって怖い。よくよく考えると、高齢化医療よりもこの格好の方が世界から注目されるのでは……と気づきますが、このゲームではそんな常識は誰も持ち合わせておりませんでした。

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 というわけで、巫女みこナースはタイトルに反して、巫女1割でナース9割な作品であることがわかりました。
 これからも、いろんな名作ゲームをやっていきたいです。さよなら。
  ちなみに下記のCDでフルが聴けたりします。



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