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選り抜き一口エッセイ:大道寺知世

 先週の誕生日に、岩倉文也からカードキャプターさくらのセル画を頂いたので、丁寧に額縁に飾りました。知世ちゃんです。僕は大道寺知世さんのことを心から尊敬しております。
 僕は、美しいもの・綺麗なものをとにかく集めたいと考えているので、自室を「蝶の標本やフィギュアに本などを並べて観賞する場所」だと認識しており、そのために生きているつもりです。この思想に至った過程には、幼い頃に観た知世とさくらの関係性の影響は大きいでしょう。
 知世ちゃんは、自身があれだけ気品ある存在でありながら、さくらちゃんという「本当に美しいもの」を一分一秒でも長くカメラで撮り逃さないことが行動原理です。知世ちゃんはどんな時でも、さくらちゃんの幸せを願い、彼女の幸福こそが自分の幸福であることに一切の疑いを持ちません。さくらちゃんに対する姿勢は決してぶれないので、人生に迷ったときは知世ちゃんのことを思い出すと、「信仰」の大切さが分かって落ち着くことができます。自分でなく、自分が美しいと信じているものを第一に考えるべきなんですね。
 ちなみに、お勧めは37話「さくらと消えた知世の声」。自身の声帯を失って状態でも、慌てるさくらちゃんを「さくらちゃんが悲しい顔をなさってますと、私も悲しいですわ」と筆談で伝える、知世ちゃんの強さ・優しさが沁みる。自分の不幸より、さくらちゃんが悲しい顔をしている方が悲しい……なんて素晴らしい感情なんだ。
 みんなも迷った時は、知世ちゃんのことを考えてください。知世ちゃんは本当に凄い人なので。

 ※Twitterに連載していたエッセイからの抜粋です。↑で購入できますので、エッセイ集をぜひ読んでみてね。

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