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一口エッセイ:アンチ早寝早起き

 いま起きた。いま、というのは朝7時であり、子供やサラリーマンがぽつぽつ街に溢れ始め、空にはサンサンな太陽が輝き、これからどんどんお店が開きだして一日が始まる。
 僕のような生活の人間が、ちゃんと夜に寝て、朝に起きるのは非常に珍しい。少なくとも今年は初。ドアサ、ニチアサも起きておりますが、あれは徹夜か短時間の睡眠で無理やり調整しているので。
 だんだん分かってきたことですが、早寝早起きや豊かな食事、適度な運動に入浴は無敵だ。まったく損がない。これらを習慣にするだけで健康とストレスの具合が変わる。特に、早起きは気持ちが良い。一日のサイクルがわかりやすいのですね。今からゆったり準備してご飯食べて、昼になったらお店回って、そのあと作業でもして、また夜になればぐっすり眠る……。社会に合わせた時間を過ごし、生活がグッと楽になる。世界はそのようにできていて、精神科医が過度な鬱病患者に早い時間から通院させ、早寝早起きを促す理由が身をもって分かる。
 というより、生活リズムが街の機能とズレてしまうと、起きた時には店が閉まっているから、どんどん世界に置いてけぼりにされる感覚がある。つまり、今年初めての早寝早起きに成功(昼夜逆転を繰り返した結果に過ぎませんが)した僕は、いま初めて社会のリズムとチューニングされたのですね。
 ということで、二度寝をしてリズムをずらす。青空の下で発生したセロトニンにより健全な精神が宿ることで、嫉妬や反骨精神、歪んだ承認欲求がゴリゴリ矯正されていくことが分かり、そうして普通になることで失われる自我を大事にしたいから。


 毎日のエッセイをまとめた同人誌をboothにて販売中です。朝に対する嫌悪感は何度か書いた気がするので、今回の内容はどこかと被っているかも。どうでもいいか。

 商業エッセイ集もよろしくね。こちらは内容がわりと暗めと評判ですので、できれば眠れない深夜とかに読んでみてね。

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