一口エッセイ:ZUNさんから見たゆっくりの裏歴史
「ゆっくりしていってね!!!」の歴史は長い。
その発祥を辿ると、時は2003年まで遡る。
とは言え、表のゆっくりの歴史は、ちょっとググればいくらでも出てきます。どのように人気が爆発して、今の解説キャラポジションに落ち着いたかは、一度目を通しておくと良いでしょう。ここまで特殊な立ち位置のマスコットも、インターネット広しと言えど極めて珍しいでしょうから。
僕もなんとなくでは、ゆっくりの歴史を知っておりましたが、実は大元の始祖であるZUNさん視点だと、周知の事実とは違う見え方がされているのだ。
ZUNさんへの5万字インタビューの第8回を読むと、遂にZUNさん本人による「ゆっくりしていってね!!!」への認識が語られております。
なんと、ZUNさんによると当初の2ちゃんねる上での「ゆっくりしていってね!!!」は、完全に煽りとして使用されていたらしい。当時、2ちゃんねるでは「東方」がかなり嫌われていて、話題がタブーに近かった。爆発的な人気の弊害でしょうね。この空気感は、僕も覚えている。あまりにキッズが増えましたからね。まぁ僕もその一人なんだが。
2ちゃんねる内で東方の話題が出ると、「また東方か」と荒れてしまう。そんな中、NGである東方のAA(ゆっくり)を貼ることで「荒れているスレに東方まで来た」と煽るわけです。そういった経緯があり、ZUNさんは2ちゃんねるが苦手だそうで。
「ゆっくりが2ちゃんねるに定着した」とまでは記載されていても、この正しい順序までは中々語られない。この日記を読んだあなたは、ゆっくりの悲しい歴史のカケラを覚えておいてあげて下さい。
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