見出し画像

一口エッセイ:AI vs クリエイター

 昨日、ゲームクリエイター(企画系)の方と話していたら、向こうは既に流行のAIがイラストを描くサービスを背景の下絵に利用しているらしく、文明ってすごいな〜とビックリしつつ、その流れでAIについての話になったのですね。ご存知の通り、最近のネットはAIがどこまで丁寧にイラストを描けるかが注目されておりまして、日に日に精度が増していく様から、将来的にイラストレーターの仕事が危ぶまれるほどに。すごい時代になったものだ。
 じゃあ、そのままクリエイターの仕事は無くなっていくのかと訊いてみたところ、「イラストや文章からストーリー性を感じるのは、脳のバグのようなものであり、AIはまだ人間のバグまでは理解できない」との回答が。つまり、AIは入力されたワードに沿ったイラストや文章が出力できても、まだそこに「物語」を組み込めないのです。絵や風景に対して勝手に心動かされるのは、人間の「バグ」だから。

 僕らは、その「バグ=感性」を持っている限り、それをAIが理解できない間は仕事を奪われる段階にはならないのです。『攻殻機動隊』で義体化が進む世界で信じられるのは、自分に囁くゴースト(直感)であることが現実でも証明されつつある。科学が進むにつれて、人間は、特にクリエイターに求められるものが「感性」になる。それは、とてもメルヘンチックで素敵なことだと僕は思うのです。


 毎日の日記をまとめた同人誌や、商業エッセイ集をよろしくね♪

サポートされるとうれしい。