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一口エッセイ:ドラゴンボールGTの好きなシーンとオタク

 dアニメストアにドラゴンボール関連作が入っていたので、懐かしくなってGTを観返していたのですね。そうしたら、隣の友達が「GTって面白くなかったんでしょ?」と言ってきた。
 まあ、僕もビデオで観ていた際は、悟空が突然弱体化して冒険路線に入り、露骨なアニオリ引き伸ばしによる大人の事情を子供ながらに感じていたのですが、それでも主題歌全般と最終回のあるシーンが好き(後述します)で全部許せた過去があるのです。ちなみに名OP『DANDAN 心魅かれてく』の作詞は坂井泉水さんで、坂井さんが歌ったバージョンを聴くと、「あっZARDの曲でもあるんだな」と感動するのでオススメです。
 さて、僕がGTの最終回で好きなのは、全てを終わらせた悟空がクリリンに会いに行って組手を頼むシーン。


 ああ、悟空ってなんだかんだ最後は親友であるクリリンとじゃれあいたんだなって、亀仙人のもとでの修行を何より大切にしてきたんだなと、それが素晴らしくて、GTという作品を観ていて良かったなと感じたのですね。
 ということを友人に返したら、彼が「それはとてもオタクとして善い形だね」と褒めてくれまして、「恐らくサリンジャーが言ってたと思うんだけど、ビジネスマン気質の人間は完成度の高い詩を評価することはできるが、完成度の低い詩を褒めれないらしい。かなり意訳だけど」と続いた。
 つまり、ビジネス的だったり高評価だけで判断することを続けている人は、打ち切り漫画などにも光る点がある筈なことを見抜けないみたいなことですね。なので、一般的に微妙な扱いをされている作品に対しても、「でも、ここは良かったんだよ」と説明できるお前はオタクだなって、そういう方向性で感動したらしい。
 そんな褒め方できるお前も凄いよと思いつつ、このサリンジャーの話(曖昧なのでヘッセだったかもしれないとのこと)は、頭に入れて置こうと思ったのでした。老クリリンと無邪気に微笑み合う子供悟空、いいよね……。

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