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一口エッセイ:頭痛・眠気・心臓の動悸

 ここ数日、つねに頭痛がするほど眠い状態になってしまいました。睡眠薬を飲んでない時でも、ひどい時は立ってられないほど眠くてその場に座り込みます(ほとんど自室で、ですが)。今も眠気に抗ってどうにか長文を打っています。あと、カフェインに異常に弱くなって、眠気対策にコーヒー飲んだらめちゃくちゃ心臓バクバクして、震えで何もできなかった。本末転倒。
 原因はストレスや疲労にある気がする。睡眠自体は結構ある。それでも、起き上がると頭痛がひどくなり、まるで全身が「お前はずっと寝ていろ」と警告している感覚がおさまらない。
 拙作のSwitch版発売間近であるため、仕事や作業が連続していることが、思っているより精神に影響を及ぼしているかもしれない。思えば、Steam版発売の時も直前の日に、立ってられなくなって病院へ運んでもらった。歴史は繰り返す。
 Steam版の時は、ゲームの内容に関する作業を信頼できるチームと行っていたのですが、発売以降は規模が膨らんで知らない大人がたくさんやってきた。毎日毎日、なんらかの打ち合わせや監修があり、「この人はいったい誰なんだ……?」と疑問を浮かべながら、知らない大人たちから任された作業を行なっている。本当に誰か分からないので逆らうのもサボるのもめちゃくちゃ怖い。「社会人らしいまともな説教」をされたら恐怖で発狂してしまうので、できるかぎり淡々と自我を潰して活動しています。たまに、もう殺してほしくなる。一時期、Switch版発売まで頑張って、その瞬間に死んだらカッコいいし楽になれるなと考えたりした。今は希死念慮までは覚えませんが、この眠気と体調不良の連続は、きっとそういうことなのでしょう。
 まともに働けないからゲーム製作の方で頑張ってきたのに、ゲームが発売したら大人がたくさん湧いてきて「仕事」が無限に振ってきた。出来の悪いブラックジョーク。しかも、大人はみんなゲームのために尽くしてくれているので、それに対して文句も言えない。誰かわからないだけで、みんな各々の「仕事」を全うし、ゲームの人気や売り上げに貢献しようとしてくれている。自分がやりたいことも実現しようと動いてくれる。原作者である自分が、誰よりそのことに感謝し、手を動かして応えなければならない。早く殺して。
 Switch版が発売したら、今より楽になるのか、もっと仕事や大人が増えるのか、はたまた用無しになった僕がボロ雑巾のように捨てられ、それはそれで悲しくなるのか、未来はまだ分かりませんが、泣いても笑ってもあと半月でゲームは発売する。色んなことがあったけれど、超てんちゃんが笑っている表情は、ユーザーが盛り上がってくれる姿が見れるのは素直に嬉しい。それが今の唯一の希望です。うそ。本当は超てんちゃんやあめちゃんが苦しそうなのも見たい。僕がもっと追い詰められたら、また酷い企画ができるかもしれないし、その時はもっとたくさんのキャラクターや大人が悲惨な目に遭ってくれる可能性がある。それはきっと楽しいので、これくらい死にたくて頭痛がする方が恵まれているのかもですね。

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