どんどん吹き出しからはみ出していく遊戯王のセリフの変遷
※一昔前に書いたコラムを加筆修正したものです。
遊戯王といえば「明らかにはみ出ているウニ型のフキダシのセリフ」です。ピンとこない方用に、バトル・シティ編でも印象的な飛び出しコマをチョイスしました。
基本的なはみ出かたの様子です。これくらいのハミ出しはデフォ。
こちらは城之内のフキダシが収める気皆無の大きさでじわじわきます。
これに至ってはもうどこから突っ込んでいいのかわかりません。
初期の頃はちゃんとウニ型のフキダシにもセリフが収まっているのですが、
シャーディー戦あたりから感嘆符が飛び出るなど怪しくなり始め、
王国編になると数文字ハミ出るのはデフォとなり、
バトル・シティ編以後はもうフキダシに収まっている方がレアなので、当然ラストの感動的なシーンもハミでまくっています。
2016年版の読み切りですと、前編ではちゃんとウニ型フキダシに収まっていたので安心したのですが、
後編では最後の最後で飛び出しました。やはり、この自由さがあってこその遊戯王。
真の名作とは決められた枠にはまらないような豪快さが必要なことを、フキダシからセリフをハミでさせる事で証明した高橋和希先生は紛れも無く天才です。
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