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一口エッセイ:ドット絵背景の魅力

 二日間にわたる超会議でのニディガ展示、超超てんちゃんブースが終わりました。幕張へ足を運んでくれた皆様はありがとうございます。

 今回、喜ばしいことにスタッフさんがニディガを好きで居てくれて、なんとコスプレで接客をしたくれていました。もう一人、あめちゃんの方も居ましたがタイミングが悪くて撮影できなかった。ありがとうございます。僕も当日まで知らなかったのでびっくり。彼女たちのおかげで、ブースがより華々しく彩られたことでしょう。

 さて、等身大超てんちゃんフィギャーの背後を飾るドット絵の背景、なんと今回のためにねんないさんが描き下ろしてくれたのです。ドット絵がこのサイズで見れることも等身大と同じくらい貴重なんですよ。迫力ありますよね。
 素晴らしい!!! PC98時代のようなパキっとした色使いやグラデーションが美しく、それでいて当時ではあり得ない現代的な「ゆめかわいい」モチーフの矛盾が堪りません。100点! ニディガの企画自体が、元は僕のレトロ美少女ゲームへの想いが出発点であることを考えると、平成と令和が融合したこのドット背景は到達点のようにすら感じられます。
 元はゲーム内で使用していた超てんちゃんの配信環境を引き伸ばして使おうと考えていたものの、それだとサイズ的に違和感があるので、ねんないさんの拘りによりINTERNET YAMEROの背景が美麗なドットとなりました。ベッドの天蓋の透明感が職人技です。間違いなく芸術ですよ、この一枚は。

 このような入魂の一枚が生まれた理由として、原画があったことも大きいとねんないさんは話していました。原画があってそれをドットに起こす。それこそドット絵時代のゲームたちが実際に行っていた過程そのもの。なので仕上がりがより当時に近いものとなっているはず。


 例えば、『鬼畜王ランス』の大好きなホーネットの立ち絵ドットは、このような原画を元にしたものです。今回はMVに使用した背景イラストが既にあったので、それが可能となったわけですね。そもそもゲーム内では、このでかいサイズでのイラストは登場しませんから、超超てんちゃんブースで初めて真にPC98と最新文化の調和が果たされたわけだ。思わぬ奇跡に感動……。
 僕はドット絵の背景大好きなのです。恐らく、美少女キャラクターよりも、その後ろの背景の煌めきの方を眺めているくらい。「夜」「光」「水」の表現ってゲームというオモチャの中での輝き方であることも含めて、すごく綺麗なんです。動くアニメーションとしての趣も当然として、光り方とグラデーションの美しさこそドット絵の魅力だなと感じています。

 なので、YU-NOでのこの一枚をセガサターンで見た時、見惚れてしまって何十分も動けなくなった。光、水、夜の暗さ、そしてあくまでゲームらしい派手な彩度。全てが調和して完璧な一枚となっている。この原体験へ近づくために、NEEDY GIRL OVERDOSEを企画したんだったなあと改めて思い出させてくれる素敵な背景を描いてもらえて、僕は幸せ者ですね。



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