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2周年記念生放送とパペット超てんちゃん

 ニディガ2周年記念生放送の話をしましょう。実は本来今日(1月21日)が発売2周年なのですが、ニディガ展2(ツー)が1月20日開催であったので、放送後の熱を帯びたままイベントへ参加できるよう19日に放送しました。
 まずなんといっても今回の衝撃はパペット超てんちゃんでしょう。

 かわいい。
 いつものドット絵でピコピコとメッセージを表示する方式に限界を感じており、今後の広がりから考えて、新たな挑戦が必要だと悩んでいたなか、思い切って超てんちゃんに声帯を付与することにしました。単純に配信時に「音」がないと成立しないことも多く、いつまでも同じことの繰り返しでは芸がない。声がつくことでの戸惑いや解釈違いも必ずあるし、それはこちらも受け入れなければならないものの、とは言え思い切る他ない。まあ声ないとコラボなどの選択肢も狭まるからね……。


 とはいえ、僕だってファン目線で考えれば急にゲームキャラクターへ声がつくことは動揺を隠せないだろう。そこで企画と合わせて考えた結果、パペットにしたらどうだと思った。突然、声がつくことには当然抵抗がある。それはある意味で愛情の証拠でもあるけれど。が、パペット状態ならどうだ。あまりに可愛すぎてそれどころでは無くなるのではないか。


 というわけで、動く人形製作実績90年スタジオ・ノーヴァさんへ訪問し、数度の打ち合わせ後に単純したのがパペット超てんちゃんである。
 さすが90年の歴史。工房内にはあらゆる生地が存在し、複雑な超てんちゃんのカラーがみるみる再現されていく。複数の記事を提示されたなか、「うーん、こっちでお願いします!」と指定する作業は新鮮でめちゃくちゃ面白かった。

 パペットであることから自動的に配信の雰囲気は夕方っぽくなる。というわけでシットコムへも挑戦した。いわゆる舞台の笑いが入るタイプの番組だ。そんなこと初の挑戦というか、こうなるなんて想像もしておらず、そこそこ大変でしたが、番組制作に長けた上でなかなか例を見ない企画内容にノリノリで協力してくれたスタジオスタッフのおかげで、自分としては大成功だったと感じています。やっぱり動きがあると楽しいね。外ロケしたり、セット組んだり、初体験だらけでしたがなんだかんだ現場作業はやり甲斐がある。
 せっかくなので、アイキャッチとして合間合間にショートアニメを挟んだ。急にクリエイティブな映像がちょいちょい挟まることで『ウゴウゴルーガ』のようなサブカル教育番組感を演出したかったのだ!


 左は、おだやか・こかむもコンビ。お二人とも慣れたもので、GIF的なアニメーションへの愛情も深く、付き合いもある分、安心して任せられた。今回の色使いからも動きを優先したアニメ的なデフォルメへの拘りを感じ、中毒性のある映像を見せて頂いた。ありがたいことです。


 右。もちうつねには、絶対いつか何かをお願いしたいと思っていたので、この機に思い切ってショートアニメ製作を持ちかけてみた。初めての案件でさすがに迷いも感じましたが、僕は彼の才能を確信していたので「もちうつねなら、できる」と深夜に通話で力強くお願いした。100%良いものができると分かっていたものの、BGMのアレンジ、小ネタ、独自性含めて完成された30秒の映像は両方のファンからも反響が大きく、やっぱり「もちうつねなら、できる」としみじみとする。真面目な話、めちゃくちゃ嬉しかったです。お三方ともありがとうございました。


 他にも既存の漫画をボイス付きバージョンにしたりと、色々ごちゃ混ぜ感で和気藹々とカオスな構成にしてみましたがどうでしょう。手前味噌ながら僕もとても気に入っています。

 さて、番組内では新曲『月虹蝶』も公開され、この曲もまた話したいことはたくさんあるのですが、尺が無いので明日へ続く。今回もヨーピク製作でのショートアニメがあり、それは僕も脚本を担当しているのですが、これも別の機会へ。
 こんなにもたくさんのクリエイター、スタッフの協力によって支えられ、超てんちゃんも、延いては総監督してクレジットされた原作者である僕も幸せ者ですね。

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