一口エッセイ:無価値ループ
急に自分が無価値に感じて震えるタイミングは無いか? 無い? 無いならよかったね。僕はありますよ。最近の深夜は特にある。こう書くと絶対言われることに先に反論しておきますね。僕はもう頭がインターネットなので、自動的に「敵」が出力されるから。
「フォロワーいっぱい居るくせに」「ゲーム作ってチヤホヤされたくせに」「過剰に自虐することで、そんなことないよって言ってもらいたいんだろ?」……まあ、こんなところでしょうか。チッうっせーな、と思いつつ、これらは全て事実でもあるので受け入れるしかないが、それでも急に正体不明の漠然とした恐怖はくるのだ。「フォロワーがいるくせに」「ゲームの後に何もできなくて飽きられたら?」「そんなことないよと言ってくれる身近な人は居たっけ……」って、次から次へとネガティブ変換されていく。
「何かやらなきゃ飽きられる!」という強迫観念と毎日戦いつつ、つねに眠くて身体が動かず、何もできない日々が続いて、やんわりと人が離れていく恐怖が襲いかかる! そういえば、この人僕のことまだ見てくれているのかな……と怖くなって、相手のいいね欄を漁り、やっぱり自分のツイートを全くいいねしてない! ミュートしているか最悪嫌いになったんだ! とビクビクしたりしちゃうでしょう。
怖い! ってなって向精神薬を飲んでいると副作用の眠気でまた動けなくなる。このループからどこかで抜け出さないといけない圧迫感に押し潰される! 毎日毎日、眠くて眠くて仕方がない。
所詮この世は弱肉強食。頑張ったらそのぶん評価されて、頑張らなければゆっくり存在が消えていくだけ。日に日に薄れていく自身の存在価値に不安しかない。「誰かそばにいてくれ!」と叫びたくなるものの、他人に目の前でみっともないところを見せるのが死ぬほど怖いので、そう簡単に連絡もできない。最後に残ったのは、無意味に育った自意識塗れのプライドだけ。
逆に、文章だけでも自分を褒めてみましょうか。よくよく考えると、他者がいるときに取り乱さないのはカッコいい。悩みや苦しみを人にぶつけないのも、清い生き方ではないか。こうして自分の日記内だけで発露して(読者が不快になったとしても読んでる方が悪いのだし)、自室に独りでうーうー唸っている分には誰にも迷惑をかけていない。間違いなくこれは偉い。
しかし、僕は「他人に迷惑をかけてないから偉い」といった考え方はあまり好きではないのです。何故なら僕はバカなので、無意識に他人へ迷惑をかけ続けてきている。生きているんだから迷惑かけることもあるんじゃないか、迷惑を掛けてでも成し得たい状況だってあるでしょう。成功の裏には、それに辿り着けられなかった無数の死体が転がっているのだし。
話がこんがらがってきた。要は、自分にだって良いところはあるのだからゆっくりやっていこうと言いたかったのだね。……まあ世界は残酷なので、ゆっくり生きている人間のことなんてだんだん置いていくのだけれどね。また思考が一周した。もうダメだ。全ての肯定意見を自ら反射して否定するモードだ。あー。
あー。寝ます。おやすみなさい。
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