一口エッセイ:セガのギャルゲー移植とソノシートの最後
『Canvas』の表紙が可愛かったので、中野ブロードウェイにて、『週刊ドリームキャストマガジン』を買ってみました。週間で情報誌を刊行するセガ、頑張っているな。終盤は表紙が美少女ゲームだらけになって、全年齢版美少女ゲーム誌みたいになっていますが……。
ちなみに、もちろん本の中身も美少女ゲームだらけ。あまりに猛威を振るうSONYと任天堂の攻勢に対して、セガが生き残りを懸けた策が、美少女作品への特化であった。
適当にページを捲ってもこれ。解像度の低い美少女の立ち絵がノスタルジーで萌えさせてきます。
ちなみに、このゲームは特典で包帯やピルケースが付属します。今だと特定の層に人気でそうですが、時代が早かった。夏発売予定と書いてあるのに、実際は秋にでた。セガだってギャルゲーは延期するんだ! 僕もゲーム延期させたよ!
これは、セガマニア特攻の意欲作『セガガガ』の紹介ページ。「『萌え萌えパラダイス』に勝てるかしら?」という時代を感じさせるセリフとキャラクターデザインが萌えです。古き良き時代ですね。セガ自体は、ふざけつつも本当に必死だったと思いますけどね……。
さて、つい最近50代の美少女ゲーム関係者とお話したのですが、なにを隠そう彼はなんとプレステ〜ドリキャス時代に、美少女ゲームを全年齢版としてコンシューマーに移植しまくっていた方なんですね。気に入った美少女ゲームがあれば、すぐに「これ移植させてくれませんか?」と飛んでいったらしい。この方のおかげで、僕ら未成年ゲーマーも助けられた部分もあるわけですね。
当時、移植のついでに新キャラやルートを追加することも多かったのですが、なんとその際に「元のゲームそっくりに追加CGを描く」ことを専業にしていたイラストレーターも居たらしい。本当にそっくりに描くので、ほぼ気づかれたことらなかったとのこと。まあPS版ONEみたいに実際に別人が描いて浮きまくって不評のパターンもありますけど。あなたが好きだった追加キャラ、実はゴーストライター作かもしれません。
オマケの余談ですが、昔よく雑誌の付録についてきたソノシートという薄い円盤を覚えていますでしょうか? とても薄いので特典として重宝されていたらしいのですが、その方曰く、ソノシートの工場で最後にプレスしたのは、PS2ソフト 「Dear My Friend ~Love like powderly snow~」の特典らしい。たまたま最後のプレスになったので、工場の人たちとソノシートの終焉を見守ったとのこと。以上。明日使えることは絶対にないムダ知識でした。
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