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一口エッセイ:眉毛脱毛と中学生なりのオシャレ

 眉毛がボサボサな上に、不器用なくせして自分で触ったせいで、めちゃくちゃに失敗しました。いつもこうなってしまうので、この際ですからプロの力を借りることにします。銀座にある眉毛脱毛サロンへ、お手並み拝見……。
 人気ある眉の中から好きなものをひとつ選び、ぬるっとした液体を塗られたあと、テープでバリっと毛を抜いていく。20分くらいで完成。キリっとした清潔感のある眉毛に変身! 眉の形だけで、ここまで印象変わるのも凄いですよね。



 これが……

こうなった。


 そういえば、中高生の頃って眉毛弄るの禁止でした。それでも、バレない/指摘されない程度にこっそり整えていた人間がモテるわけで、モテるということは正当な青春を過ごして健全な精神が宿るわけです。真面目にボサボサなままで芋っぽいと損する。正直に規律を守るだけが正解じゃないことを学ぶ。
 僕はと言うと、そもそもロン毛でピアス穴もありましたから、もはやそんな細かいことどうでも良い扱いでした。ロン毛であるわけだから、卒アルの記念撮影もサボるつもりでいたものの、担任教師に「髪の毛は気にせず来て欲しい」と頼まれ、そこまで言うなら……と登校すると、朝一番に生徒指導のゴツい教師に指導室へ連行され、見事バリカンで丸坊主にされたのです!
 「よくもぼくをォ!!だましたなァ!!」状態ですが、生徒指導の先生は巨漢で恐ろしいし、ロン毛で登校する僕が全て悪いので従う他ない。おかげで、一ミリも部活動なんかしていないのに、野球かサッカーに青春を捧げたスポーツ小僧みたいな写真でアルバムに載った。大人は嘘つき!

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