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カートゥーンとホロEN SPELLING BEE

 海外配信者で特に好きな点として、「自分たちをカートゥーンとして扱うデフォルメに対し積極的」なことがある。この日本との違いははっきりと出ていて面白い。日本は自身が美少女キャラクターであることを「深夜アニメのヒロインらしさ」に重ねるが、英語圏はカートゥーンのノリが重んじられ、そこへ引っ張られる。

 今朝のamesame(アメリアとぐら)主催によるSPELLING BEEの画面は衝撃でした。参加者たちの立ち絵が次々とデフォルメされていき、出揃ったころには、子供向け番組の完成です。

 日本では朝9時から始まり、昼夜逆転している僕にとっては既に眠気でうとうとしながら視聴することとなる。そんなタイミングかつこの絵面なので、ものすごく混沌としつつ愉快な光景が目の前に広がってとにかく楽しい。それこそ子供の頃に静寂が不安で24時間アニメを放送しているカートゥーンネットワークを点けていた時のような安堵。

 こちらの朝は向こうの夜なわけで、英語圏配信者のライブはだいたい朝5〜9時くらいに行われる。その時間帯がちょうど僕が不眠で苦しみ、誰か助けてくれないかとベッドでうーうー唸っているタイミングだ。そこで彼女たちの美少女然としすぎない、本来の意味でのアニメ寄りな企画・デフォルメが見られると非常に助かる。最近はEU圏の配信者が加入し、彼女たちはまたピーク時がズレて朝4時〜7時くらいに配信する。それもまた程よく日本では誰もいないうえでNHKの風景垂れ流し番組も終わっていてるところへ沁みる。結果、深夜〜朝方はずっと英語を聴いているので、たまに打ち合わせなどで日本語を聴くと驚くくらいになった。流しながら寝ていることもあり、夢の中の登場人物すら英語で話しかけてくる。

 デフォルメ、つまりひょうきんへ振ることができる(ぬいぐるみ形態はかわいいが強いけれど)のは、エンタメ性の強さが表されている。デフォルメ状態でコラボしたり数枠この姿のままなこともザラにあり、それを視聴者たちも面白がっている。日本であれば一発ネタとして受け入れられつつも、2.30分もしたら「美少女に戻して」と言われるでしょう。その絶対的なリアルな女(とはいえ最低限の絵ではある線は譲らず)への渇望、ギャルゲー文化のあまりに大きすぎる下地もまた国民性なので大切なことですね。日本ではパワパフも等身が上がるし(だからこそパワパフZは日本が作る意味のある唯一無二の作品となった)、パンストの新作が「逆作画崩壊」を現代でどう魅せるか期待大ですね。ストッキング大好き。
 SPELLING BEEとは、正しいスペルを答えられなければ罰ゲーム的な遊びらしい。こちらの漢字読み方クイズですね。英語圏は漢字などが無い代わりに、文法や使用法の正しさで文の美しさや教養を試される。


 それはそれてして、不正解の罰で燃やされて叫ぶフワワへの容赦なさ(以降もずっと燃えてる)が愉快で声出して笑ってしまった。
 「愉快すぎて声を出して笑う」、これより大切なことは生活に無い。BAU BAU。

 

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