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一口エッセイ:「ゆあてゃ」に整形したい女性たち

 タイトル時点で笑いすぎて満足していた、高須社長による「整形でゆあてゃになりたいという人が増えて正直困っています。」を観ました。本当に良い動画です。全体的に漂うシュールさ抜きにしても。
 「ゆあてゃ」は、「明日、私は誰かのカノジョ」に登場するキャラクターでして、典型的な地雷系ルックスでホス狂いかつ、リスカ跡アリアリのメンヘラで風俗勤務。絵に描いたような、歌舞伎町に存在する若い女性の象徴。そして、なにより彼女は顔がとても良い。明日カノが現代の女性たちをリアルに描きすぎた分、ゆあてゃを身近に感じ、こうなりたいと願う方が急増したのでしょう。
 そんなゆあてゃに言及したところ、それ目当ての客が殺到した高須クリニック。何があっても漫画キャラにはなれない現実を伝えようと困っている様子が垣間見れます。なかなか話が通じないとのこと。
 動画内で高須社長は、何度も「漫画のキャラになりたいファンタジーな客に現実を突きつける難しさ」を説く。中には「じゃあ私はゆあてゃになれないんですか!」と怒り、誹謗中傷を書き込んだりされていることも。整形よりも「ゆあてゃについて語りたいだけ」の子が来ることも。境界性人格障害についても触れ、彼女に憧れる女性への接し方も語られており、見応えのある動画となっております。
 個人的には、自分の信じる「かわいい」を目指す精神は応援したいですし、それで高須社長が弱る姿は正直面白い。というか、結果的に「ゆあてゃ」について最も熱く語って理解を示した存在が高須社長になった事実がツボです。みんな、他人に迷惑かけない程度で、かわいくなっていきましょうね。



 ちなみに、僕も「このマンガがすごい!2022」にてお勧めしている漫画でもあるので、是非興味あれば読んでみてください。現代を生きる女性たちの壮絶な生き様を追体験できます。

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