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一口エッセイ:ヴァンパイアセイヴァー

 何も書くことがない上に眠れなくて頭が朦朧としているので、本当にどうでもいい思い出話を書きます。
 高校生の頃、PS2の移植版でのヴァンパイアセイヴァーに夢中になっていた。世間ではスト4が大盛り上がりでしたが、ドット絵による滑らかなアニメーションとダークな世界観にハマって、ひたすら友人と対戦していたのです。
 僕はオルバスという魚人のキャラクターを使用して「泡ハメ」を練習していた。ガード不能の泡を繰り出し、引っかかった相手に毒をかけてコンボを決め、ダウンを奪った後にまた泡を放ち、起き上がるとともにまた泡に引っかかる……という嫌なループ。もちろん対策法はたくさんあるけれど、いざやられるとまぁまぁムカつくし2.3ループくらいは食らったりする。
 で、友人に何度か泡ハメを味合わせていたら、相手がやけに燃えて「完全に対策できるまで泡ハメし続けてくれ」と頼まれた。本当はバレッタを主に使っていて泡ハメはあくまで余興のつもりでしたが……。何十回も同じ行動を繰り返し続けていると、まるでロックマンのボスキャラになったような感覚がある。似たパターンの組み合わせで攻撃しているのに、それが強くて相手がなかなかクリアしてくれない。こっちも飽きてきているものの、何パターンかの行動をランダムに行うことしかできない。
 横スクロールゲームのボスキャラってこんな虚無な気持ちなんだなぁと、ロックマンや悪魔城で「攻略されるボスキャラ側」になった珍しい体験だった。ステータス上は不利であろうとも、ボスの攻略パターンに腕を慣らして自由な動きで撃破へひたむきに向かう主人公側の方が何倍も楽しい。その頃、PSPで『勇者のくせになまいきだ。』にもハマっていたので、「自分がボスキャラになって主人公プレイヤーを何度も倒すゲームがあってもいいんじゃないか」と考えていましたが、広がりの無さがキツくて一発ネタでしか終わらないなぁと納得したものである。
 終わり。あまりにどうでもいいエピソードすぎて、一度書いておきたかったのでちょうどよかった。おやすみなさい。

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