一口エッセイ:凸待ち配信
急に人恋しくなったので、動画を再生しようとしたのですが、この孤独を配信者などで癒してしまった場合、その相手に一方的な恩義を感じて好きになってしまう。それは怖いので、ローランドのチャンネルにある、「ローランドの店のホストたち」の様子に密着した動画を観ていました。ローランド本人は出てこない。知らないホストたちがわちゃわちゃしており、いい感じに愛着が湧きそうなタイミングで消えていく。
それでも人恋しさが限界にきたので、スペースを開きました。1人ずつ知らない方がマイクで入ってくる「凸待ち」をやってみたのです。たまにはフォロワーと肉声でぶつかり合う。
印象深かった人を数人。
・ユリカ様大好きな15歳。10年前からユリカ様が好きで、僕にユリカ様の魅力を訊いてきた。ユリカ様のことを「ユリカちゃん」と呼ぶのが、リアルタイムで女児だった名残だなと嬉しくなりました。子供から見たら大好きな「ユリカちゃん」なんだよな……。
・学校の勉強に一ヶ月遅れているのでスペースを聞きながら勉強しており、それを応援して欲しいという女の子。「がんばれ！！」と言ったら、喜んでくれました。勉強しながらラジオを聴くのはあり得ることですが、その役割を僕のスペースにしているのは、将来すごい女性になりそうです。
・いろんなアニメを観たいけれどサブスクが多すぎて困っているオタクに、「dアニメストアには、この世の面白いアニメの8割があるので、まずは月500円でdアニメストアを攻略しましょう」と話したら、すごく納得していた。dアニメストアには、無限のおもしろアニメがある。
・壁紙を超てんちゃんの好きなセリフにして励まされている作曲者。スマホを開くたびに超てんちゃんに励まされているオタクがいることで、超てんちゃんの実在度が上がって良いな〜と思った。
・東大理系を中退した、他人とのコミュニケーションが苦手な人。僕が居たシェアハウスにも東大理系中退は多かったですが、みんな数学が得意だけどそれしかできず、他人に対して「この人たちはなんでこんなこともできないんだろう？」と認識していた。そのせいで、普通のコミュニケーションが苦手で、相談に来た彼も全く同じパターンでした。そして、向こうは「なんでこの人は、計算以外のことをこんなにできないんだろう？」と感じているわけで、悲しいすれ違い。
どうにか一般の感覚に馴染むために、数学と全く関係ないアルバイトで訓練するといいのではと勧めてみました。自閉症、治療が難しいよね。
・お母さんがFXにハマっている母子家庭の女の子。最初、「お母さんがネットにどっぷりなんだすけど」と言われたので、陰謀論とか政治的主張、それかアイドル系かな？ と思ったら、もっと恐ろしいギャンブル系だった。
お母さんのことは大好きらしいので、「家族のためにお願いだからやめて」とかわいい娘が真剣に懇願するのが良いのではと強く勧めました。
FXの場合、勝ったら勝ったで、数字の増減が気になって永久にモニターに張り付く生活になる。地獄への滑走路を防ぎきれるかは、彼女次第……。
また人恋しくなったらやりますね♪
毎日の日記をまとめた同人誌や、商業エッセイ集をよろしくね♪
サポートされるとうれしい。