【私立中高一貫校の世界#14】大学受験までの流れから見る中高一貫校のメリット
いよいよ年明けから、埼玉入試を皮切りに首都圏の中学受験がスタートします。受験生のお子さんがいる親御さんは、落ち着かない日々を送られているのではないでしょうか。
遊び盛りの小学生たちが数年間、机に向かい勉強を続けるというのは、それだけで本当に大変なことです。にもかかわらず受験では、その努力をたった一日のテストで判断されてしまいます。
振り返って中学受験の何が一番しんどかったかといえば、子どもの何年もの努力が報われないかもしれない不安と向き合うことでした。きっと今も、そんな不安と戦っている親御さんがいるのではないでしょうか。
一方で、当時はどの学校に入るかで子どもの人生が大きく変わるかのように思いこんでいた私も、それは錯覚だったということに気づきました。
どの学校に入るかどうかよりも、受験が終わってからの本人の心の持ちようの方が何倍も大切なのです。言葉にするとこんな当たり前のようなことでも、受験の渦中にいると見えなくなってしまうのです。
とはいえ、入学して一年が過ぎようとしていますが、私が思っていた以上に私立の中高一貫校のカリキュラムは大学受験に有利だと感じます。公立の中高から国立の大学に行けるなら、それが一番コスパが良いと思っていた時期もありましたが、改めて自分が受けた公教育と照らし合わせると、比較することすら無意味に思えるほど、その差は歴然としていて、コスパ以上の価値があるのです。
今回は、中高一貫校の大学受験に向けたスケジュールについてまとめてみたいと思います。
1.大学受験で頑張れる生徒、頑張れない生徒とは
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