デビュー作『人生を狂わす名著50』が重版しました! そしてたまに聞かれる「書評家になった経緯について。
私のデビュー作『人生を狂わす名著50』が重版しました!
『人生を狂わす名著50』は2017年に刊行された本でして……7年前の本なのですが、このたび重版7刷! しかも7年目にして最大重版部数! というびっくりな展開で、本当にありがたい限りなのです。ありがとうございます!!
たまに書評家デビューのきっかけを聞かれることがあるのですが、私は賞をとったとか誰か編集者に知り合いがいたとかそういう王道ルートではなくてですね。きっかけは、もはや今はなつかし大学院生の時……。アルバイトしていた書店のブログを更新していたことがきっかけなのです。
もはや恥ずかしくて仕方ないのですが、重版記念ということでさらしましょう(や、いつでもネットの海に浮かんではいるんですけどね)。今はなつかし、2016年の記事です……22さい……わかい……。
こんな感じで20冊「人生を狂わせるくらい面白い本」を紹介したブログ記事がバズり、当時の年間はてなブックマーク数2位になったんですよ! ちなみに1位はよっぴーさんのPCデポ潜入記事だった。覚えてらっしゃる方はいるのだろうか。そしてこの記事を読んだ、というかカズオ・イシグロのファンだったらしいライツ社の営業さんが「この記事を書いた人に本の依頼をしてみては」と言ってくれたことから、1冊目の本を書くに至ったのでした。ライツ社は当時まだ創業2期目、当時の私はTwitterは鍵アカウント、という「よくブックガイドなんて出したな!!!!」と言われまくった状態だったらしいです(私は当時原稿を書くのに必死で知りませんでしたが……!笑)。このあたりの経緯はライツ社さんのインタビュー↓で語ってもらっています。
ありがたい……! 本当に私はライツ社さんと、2冊目に出した『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』のサンクチュアリ社さんから、「本を書く時はここまでやるんだよ」「本を出す時はここまで工夫するんだよ」といういろはを教わったなと心底思っております……。ひそかにこの二社を出版界の師匠のようなものだと考えております。ひそかに。
いまやライツ社さんはもう知らない人がいないくらい大きな出版社になられて、すごいなあ、と思いつつ見ていて、自分もやっぱり書き続けていつかライツ社さんに恩返しできたらな、とずっと思っていたので、こうして重版できることはすごく嬉しいです。本当に!
一冊目、久しぶりに目次を見返してみたら、「おお~面白い本ばっかり~」
と他人事のように感じてしまった。自分の目次あるある。
しかし今見ると、フェミニズム批評(『妊娠小説』)あり、労働の話(『おとなの進路教室』!)あり、母と娘の話(『イグアナの娘』)あり、結婚の話から始まって死の話で終わる(『高慢と偏見』と『わたしを離さないで』)あり、などと、自分にとってはわりと原点のような本だなあと感心してしまった。いや、デビュー作だから原点なんだけど、まぎれもなく……。自分の書いた本ってほぼ読み返さないので、なんだかそう思うのが新鮮だった。
『人生を狂わす名著50』、いろんな本が載ってて、良い本だと思います!
たくさんの方に手にとってもらえますように! よろしくお願いします!
有料部分は、『人生を狂わす名著50』を出した時の思い出について。
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いつもありがとうございます。たくさん本を読んでたくさんいい文章をお届けできるよう精進します!