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SEMA SHOWに出展します


はじめに

今年、ビートソニックはSEMAショーに出展することを決定しました。昨年はブースを出展せず、デモカーを車両展示スペースに並べただけでしたが、今年は本格的に出展します。会社としてとても大きなチャレンジなので、その進捗を皆さんと共有し、応援していただくとともに、SEMAショーに出展を考えている他の日本企業にも役立つ情報を提供できたら良いなと思っています。

エントランスロビーの様子

SEMAショーとは何か

SEMAショーの概要

SEMAショーは、アメリカのラスベガスで毎年11月に開催される自動車業界(特にアフターマーケット業界)の巨大展示会です。世界中の自動車用品メーカーが一堂に会し、最新の製品や技術が展示されます。SEMAはSpecialty Equipment Market Associationの略で、このイベントは自動車業界における最先端の製品や技術を紹介する場として非常に注目されています。

ビートソニックでも2009年から2014年頃までは毎年、10ft四方(約3x3メートル)で小さく出展していました。あの頃は日本円が強くていい時代でした(遠い目)

僕は3回ほど出展側として参加し、同じく3回ほど視察側として行ったことがあります。

自動車業界におけるSEMAショーの位置づけ

SEMAショーは、自動車業界における重要なイベントであり、特にアフターマーケット業界では最大の展示会です。このショーでは、新しい製品や技術の発表の場として、多くの企業が出展しています。

また、アメリカらしいド派手なカスタムカーが所狭しと並び、訪れる人々を魅了します。ここでの展示は、業界内での認知度を高め、新たなビジネスチャンスを掴む絶好の機会となります。

会場の外の様子 とにかく広い

日本の自動車ショーとの対比

SEMAショーは日本で行われる自動車のショーや展示会とは少し毛色が違います。これは結構大事で、日本のショーと同じような出展目的や展示方法を採用してしまうと、想定してた反応が得られない場合があると思います。

ジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)

日本で自動車関係のショーと言えば、ジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)が代表的です。このショーは、主にOEM(自動車メーカー)が主体となり、先進技術を駆使したコンセプトカーを多数展示します。来場者の多くは一般の方々で、未来の車両技術やデザインに触れることができる場として人気があるショーですね。

東京オートサロン

もう一つ、日本で有名なショーは東京オートサロンです。これは主に用品メーカーが中心となり、カスタムカーやアフターマーケットパーツが展示されるイベントです。来場者の多くは自動車愛好家やチューニングファンの一般の人達です。(ビジネスDAYもありますが、数で言ったら圧倒的に一般の人が多いですよね)。ビートソニックも毎年出展しています。

SEMAショー

SEMAショーは、上記の日本のショーとは異なり、BtoBに特化した展示会です。主な来場者は自動車ディーラーや修理業者、カスタムショップなどの業界関係者であり、ビジネスネットワーキングの場としての割合がとても大きいです。展示される製品や技術は基本的にプロ向けのものが多く、実際のビジネス取引が活発に行われます。また、一般の方も一部見かけますが、基本的には業界関係者に限定されたイベントです。(最近では展示会の最終日に一般の人が入れる時間帯が用意されています)

最近はOEMの出展も多いです これはトヨタのブース

ビートソニックの挑戦の背景

過去の出展経験と強まる思い

昨年もビートソニックとしてSEMAショーに参加したのですが、ブースを出展せず、デモカーを車両展示スペースに並べただけでした。それでも、多くの人が立ち寄ってくれて、実際のサウンドを体験してくれました。

ただ、やはりデモカーだけでは十分に製品やブランドをアピールすることはできず、なんとなく不完全燃焼感が残りました。また、最近では海外展開に掛ける思いが強まっていることもあって、今年は本格的な出展を決意しました。

前回の出展では、コストや費用対効果の面で思い切ることができませんでしたが、今回は大きな挑戦をすると決めました。やらない後悔よりもやる後悔ですね。特に論理的な話ではないです。

今回の出展の目的と期待

ビートソニックは2023年からオーディオ関連の新ブランド「TOON」(トーン)を展開しており、米国では「ENCORE」(アンコール)というブランド名で展開しています。

日本と同じように、純正オーディオを手軽にアップデートできるコンセプトで展開しており、高品質な日本製パワーアンプと車種別のケーブルがセットになった「ENCORE α」は、米国でとても人気です。月に数百個販売しており、今年はさらに多くの新製品をリリースし、フォードなど日本車以外への展開もしていこうかと思っています。

今回のSEMAショーでは、新製品の発表とグローバルな市場での認知度向上を目指しています。特に、爆音&重低音が正義と言われる米国のオーディオ文化の中で「ENCORE」のコンセプトが受け入れられることを期待しています。

ビートソニックは小さなメーカーですが、この挑戦を通じて、海外市場でのシェアを拡大し、将来的には全体の半分以上の売上を海外で達成できるといいなと思っています。日本の市場だけだとリスクも大きいですので。

SEMAショーへの準備のステップ

今後、日本からのSEMAショー出展が増えてくれると嬉しいので、我々が進めている準備を紹介していけたらと思います。SEMAショーに限らず、海外の展示会は出展のハードルがとても高く感じてしまうので、少しでも手助けになれば嬉しいです。

出展申請から位置決めまでの具体的なステップ

SEMAショーに出展することを決めたら、まずSEMAメンバーシップに入ることをおすすめします。メンバーシップに入るといろいろな特典があるのですが、何より大きいのがSEMA SHOW出展費用のディスカウントです。このメンバーシップの費用は会社規模などによって変わるので、どのくらい安くなるかは場合によりますが、メンバーシップ費用以上の割引があるのは間違いないと思います。

4月頃までにメンバーシップ登録を済ませ、出展の申請を行います。申請はSEMAの公式サイトから行います。会社情報や展示する製品のカテゴリなど多くの項目がありますので、翻訳ソフトなどを使いながらゆっくりやると良いと思います。ブースのサイズもこの時にまでに決めておく必要があります。

申請後、1ヶ月くらいでブースセレクションと呼ばれるスペースの位置決めを行います。これは、今回は運営会社とビデオ会議でつないで行いました。

出展スペースの決め方

ブースの位置を決める際には、角ブースや大手他社の近く、入り口付近などの要素を考慮して選びました。角ブースは来場者に見つけてもらいやすく、大手企業の近くや入り口付近も集客力が高いです。

今回、ビートソニックはラスベガス・コンベンションセンターの北ホールに出展するのですが、自分たちのブースセレクションの順番なったときには8割くらいのブースは決まっており、まだ空いている10個くらいの候補から選ぶような感じでした。

完璧な場所がもらえることはまずないので、展示内容を鑑みて、優先順位を付けてブースセレクションに望むと良いと思います。 ビートソニックの場合は角ブースは必須とし、その中から集客力のありそうな同業他社大手に近い位置を選びました。大手の集客力にあやかるの大事です。

次回

次回はブースセレクションのあとからブースデザインや展示準備を進めるところを報告できればいいと思います。また、どうなブースになりそうかもできる範囲でお伝えできればと思っています。

あと、ラスベガスには無数のホテルがありますので、SEMAに出展するならどのホテルが良いかもお伝えできれば!

次回を楽しみに。

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