貴婦人
残雪 白く北の国 谷間を南に渡る君
青き裾を翻し 揺れる景色が目に沁みる
寄せ木細工の温もりと 君が薫りの切なさに
待ちける人へ届けよと 走らす筆の黒き筋
陽気さ湛えたゴンドラと 旅立ち見守る瞳には
茜落ちて夕闇に 来る日の焔揺らめいて
月が登って銀の街
君を探して幾星霜
水面に映る約束を
すくって飲むよ金の杯
残雪 白く北の国 谷間を南に渡る君
青き裾を翻し 揺れる景色が目に沁みる
寄せ木細工の温もりと 君が薫りの切なさに
待ちける人へ届けよと 走らす筆の黒き筋
陽気さ湛えたゴンドラと 旅立ち見守る瞳には
茜落ちて夕闇に 来る日の焔揺らめいて
月が登って銀の街
君を探して幾星霜
水面に映る約束を
すくって飲むよ金の杯