テラ
パチンと音をたてた原始の混沌が 生まれたばかりのあなたへと還ってゆく
そこは私達の星
吹き飛ばされた金属が染み込んで核となって
あなたとわたしは互いに引き合って命を育み
流れ星や地に眠る珠で指輪を創る
未来にどんな意味があるのかはわからないけれど
体に刻まれた干満の跡が昔を語りはじめたら耳をすましてみて?
灯りと薄闇の狭間で 今とは違う速さの太古の時の流れが
さらさらと音をたてているでしょう
進みすぎたら ダイナミックな摩擦の力がブレーキに代わり
揺らぎが招く氷の河が 似た者同士の自転のスパイラルを横流しする
いつか無秩序が招く大変動がおきて 不毛の大地を呼び覚ますとしても
生きた証はきっと残る
そして命の輪は回り続ける
そこは私達の星
繰り返す愛が試される場所