朝顔

私は夜 深い悲しみの中で死に耐え
歓喜の朝に産み落とされる

閉ざされた黒い種の中から
怯まずに蔓を天へ伸ばし
その先に赤や紫色の美しい花を咲かせて

夕べに萎み
闇に落ちて
種子を妊む

来る朝ごとに
約束を果たすため

私達は
生まれてきた目的に染めあげた
鮮やかな花を天へと咲かせ

命の謳歌を歌いあげて
主へ捧げるのだ

今朝も
明日も
命の樹から実が落ちるその時まで