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梅園にて

紅梅が藍滲み 山が月を背負えば
つかの間に過ぎ行く夜に合わせて
花弁を落とす白梅達

傾ぐ地で天を仰ぐ枝から
花舞う様を眺めれば
駄弁は月光に当たって砕け散り
春の息遣いが山里にそっと桜を添えてゆく