日々の壁打ち:Eli Lilly(イーライリリー)のFY23Q4の決算分析をGPTsに行わせてみる
ChatGPTで、自分のためにMy GPTsを開発すると、とても面白い体験を味わえる。このnoteは、My GPTsとの付き合い方の記録である。
Eli LillyのFY23Q4の決算分析をMy GPTsにやらせてみる
最近のアメリカ市場でアツいネタというと、AIとやせ薬である。
そのやせ薬のひとつ「マンジャロ」を出しているのが、Eli Lillyだ。
2024/2/6に、Eli Lillyは2023年Q4の決算発表をおこなった。
そこで開示された資料を元に、My GPTsとして開発した『IR Analyst』に決算分析のレポートを作成させてみた。
Q4 2023 Lilly Press Release
Q4 2023 Lilly Presentation
Q4 2023 Financial Workbook
資料はいずれもインターネットから入手可能なものだ。
STEP 1:決算の概要
Eli Lilly (LLY)の2023年第4四半期の決算報告によると、同社の業績は以下の通りです。
総売上: 第4四半期の売上高は9.35Bドルで、前年同期比28%増加しました。この増加は、主に新製品の売上高の増加(2.19Bドルから2.49Bドルへ)と成長製品の売上高の増加(5.27Bドルへの9%増)によるものです。
EPS(1株当たり利益): 第4四半期のEPSは、報告基準で2.42ドル、非GAAP基準で2.49ドルでした。これは、それぞれ前年同期比13%および19%の増加を示しています。
2024年の見通し: 2024年の売上予想は40.4Bドルから41.6Bドルの範囲、EPS予想は報告基準で11.80ドルから12.30ドル、非GAAP基準で12.20ドルから12.70ドルの範囲です。
ポジティブな点
新製品の強力なパフォーマンス: Mounjaro(2.21Bドル)やZepboundなどの新製品が売上増加を牽引しました。
成長製品の安定した成長: VerzenioやJardianceなどの成長製品が好調を維持しました。
利益の増加: EPSの増加は、売上高の増加と効率的なコスト管理によるものです。
ネガティブな点
一部の製品の売上減少: Trulicityの売上は14%減少しました。これは、供給の遅延が影響した可能性があります。
研究開発費の増加: 研究開発費は28%増加しましたが、これは新薬開発の投資を反映しています。
将来の課題
市場競争の激化: 新製品の市場導入に伴い、競争が激化する可能性があります。
供給能力の拡大: 需要の高い製品に対する供給能力の拡大が課題となります。
STEP 2:EPSの評価
Eli Lillyの2023年第4四半期のEPSは、予想された2.31ドルを上回る2.42ドル(報告基準)および2.49ドル(非GAAP基準)でした。この結果は、同社の業績が市場予想を上回ったことを示しています。
EPSの分析
予想を上回るEPS: 予想EPS 2.31ドルに対して、実際のEPSは報告基準で2.42ドル、非GAAP基準で2.49ドルとなり、予想を上回る結果となりました。これは、売上の増加、特に新製品からの強力な収益と効率的なコスト管理によるものです。
新製品の貢献: 特にMounjaroとZepboundのような新製品の売上が好調であり、全体的な収益向上に大きく寄与しています。
運営コストの管理: 研究開発費や販売管理費は増加していますが、売上高の増加率を上回る形で収益性を維持しています。
投資家の反応の推測
ポジティブな市場反応: EPSが予想を上回ったため、短期的には株価が上昇し、投資家の信頼が高まる可能性があります。
新製品に対する期待: 新製品の成功がEPSに寄与していることから、これらの製品に対する市場の期待がさらに高まり、長期的な成長への楽観論を支えることになるでしょう。
持続可能な成長への注目: 一方で、研究開発費の増加や将来の市場競争が激化する可能性があるため、投資家は持続可能な成長能力に注目することになります。
STEP 3:総売上の評価
Eli Lillyの2023年第4四半期の総売上は9.35Bドルで、予想された8.95Bドルを大きく上回りました。これは、前年同期比で28%の増加を示しており、同社の成長戦略が効果を発揮していることを示しています。
総売上の分析
予想を上回る売上高: 市場予想の8.95Bドルに対して、実際の売上高は9.35Bドルであり、特に新製品からの収益がこの上振れに寄与しています。
新製品の強力なパフォーマンス: MounjaroとZepboundなどの新製品が市場で好評を博し、売上高の増加に大きく貢献しました。
地域別の成長: 米国市場では売上が39%増加し、特にMounjaroの売上が好調でした。国際市場でも売上は堅調で、特にヨーロッパと日本での成長が目立ちました。
投資家の反応の推測
市場のポジティブな反応: 総売上が予想を上回ったことから、市場はポジティブに反応する可能性が高く、投資家の信頼と株価に好影響を与えることが予想されます。
新製品への期待の高まり: 新製品の成功が売上高に大きく寄与していることから、これらの製品に対する投資家の期待がさらに高まり、同社の長期的な成長ポテンシャルに対する楽観論を支えることになるでしょう。
持続的な成長への期待: 一方で、新製品の市場導入や国際市場での拡大による成長が持続可能かどうかに注目が集まり、将来の収益成長への期待が高まることになります。
STEP 4:営業利益の評価
Eli Lillyの2023年第4四半期の営業利益は、2,387.8百万ドルでした。この結果は、同社の事業活動の効率性と収益性を示す重要な指標です。営業利益は、企業が本業からどれだけの利益を生み出しているかを示すため、投資家にとって特に重要です。
投資家の反応の考察:
営業利益の増加: 営業利益が増加している場合、これは企業がコストを効果的に管理し、収益性の高い成長を遂げている可能性があることを示します。投資家はこのような状況を好むため、株価にポジティブな影響を与える可能性があります。
コスト管理: 営業利益の増加は、原材料コスト、人件費、その他の運営コストに対する効果的な管理を示唆しています。特に、新製品の開発や市場投入に伴うコストが増加する中で、営業利益を維持または増加させることができれば、企業の運営効率の高さを示すことになります。
将来の投資に対する余地: 営業利益が健全な水準にある場合、企業は将来の成長のための再投資や研究開発に資金を充てることが可能です。投資家は長期的な成長ポテンシャルを評価するため、これもまたポジティブなサインと捉えられることがあります。
業界比較: Eli Lillyの営業利益を同業他社と比較することで、業界内での競争力や市場シェアの変動を評価することができます。競争が激しい医薬品業界において、営業利益の増加は企業の製品が市場でうまく受け入れられていることを示す指標となり得ます。
まとめ:
Eli Lillyの営業利益の状況は、同社の運営効率、コスト管理能力、および将来的な成長のための再投資能力を示しています。このような健全な財務状態は、投資家にとって魅力的であり、企業の株価や市場評価にポジティブな影響を与える可能性があります。ただし、外部の経済環境や業界特有のリスク要因も考慮する必要があります。
STEP 5:現金流量の評価
略(決算資料中に、最新のキャッシュフロー関連の報告がなかったため)
STEP 6:決算資料の総評
Eli Lillyの2023年第4四半期の決算資料を総合的に評価すると、以下のポジティブな要素と、考慮すべき点が浮かび上がります。
ポジティブな要素:
売上の大幅な増加: 第4四半期の総収入は93.5億ドルで、前年同期比28%の増加を示しています。これは、新製品の成功と既存製品の堅調な売上によるもので、企業の成長戦略と市場での競争力を反映しています。
新製品の貢献: Mounjaro、Zepboundなどの新製品が売上に大きく貢献しており、これらの製品が今後も成長を牽引する可能性が示されています。
営業利益の増加: 2,387.8百万ドルの営業利益は、企業の効率的な運営とコスト管理能力を示しています。
考慮すべき点:
研究開発費と販売管理費の増加: 研究開発費と販売管理費が大幅に増加していることから、これらの費用が利益率に与える影響を考慮する必要があります。特に、新製品の開発と市場導入に伴うコスト増加は、短期的な財務圧力を生じさせる可能性があります。
未公開の指標: 「現金及び現金同等物」の数値が不明であるため、企業の流動性や短期的な財務状態に関する完全な評価ができません。これは、投資意思決定において重要な要素となり得ます。
総合的な評価:
Eli Lillyの2023年第4四半期の決算は、全体としてポジティブな結果を示しています。売上の大幅な増加と新製品の成功は、企業の長期的な成長ポテンシャルを強調しています。しかし、研究開発費と販売管理費の増加は、今後の利益率とキャッシュフローに影響を与える可能性があるため、慎重に監視する必要があります。また、流動性や財務状態に関する追加情報が得られることが望まれます。
STEP 7:ディスカッション
Earnings Callの要約をお願いします。併せて、Earnings Callの内容がポジティブであったか、
ネガティブであったか、予想される投資家の反応について推測してください。
Eli LillyのQ4 2023 Earnings Callでは、28%の売上高増加と調整後利益の19%増加が報告されました。CEOのDavid Ricksは、新薬の開発進展や新しいパートナーシップの形成、米国とヨーロッパの新しい製造施設への投資による供給チェーンの品質、信頼性、回復力の向上を強調しました。これらのポジティブな成果から、Earnings Callの内容はポジティブであったと捉えられ、投資家の反応も一般的に好意的であると予想されます。
Earning Callの全体のトーンは、ポジティブですか?もしくはネガティブですか?
Earnings Callの全体のトーンはポジティブであると捉えられます。売上高と調整後利益の両方で二桁の成長が報告され、新薬のパイプライン進展や供給チェーンの向上への投資が強調されました。これらの成果は、企業の前向きな展望を示しており、投資家に対しても肯定的なメッセージを送っています。
SWOT分析
Eli LillyのSWOT分析を行います。
強み(S):
強力な製品ポートフォリオと新製品(Mounjaro、Zepboundなど)の成功。
研究開発における革新的な進展と強固なパイプライン。
売上高と調整後利益の増加を示す強固な財務実績。
弱み(W):
一部の製品(例:Trulicity)における競争圧力と市場シェアの減少。
製造施設と供給チェーンの拡張に関連する高い投資コスト。
機会(O):
新薬の開発と市場投入による成長機会。
世界的なヘルスケアニーズの増大に対する応答。
脅威(T):
競争の激化と新興企業からの競争。
規制の変更と市場アクセスの制限。
この分析は、Eli Lillyが直面する様々な内部および外部の要因を総合的に評価しています。
Eli Lillyのモートは?
Eli Lillyのモートは、その強固な製品ポートフォリオ、特に新薬(Mounjaro、Zepboundなど)の成功、継続的な研究開発への投資、およびグローバルな市場における強力なプレゼンスによって形成されています。これらの要素は、競争からの差別化を可能にし、長期的な競争優位性を提供しています。
本決算を元にした、総合的な投資判断のアドバイス
Eli Lillyの決算分析から、同社は売上高、利益率、新製品の成功において強力なパフォーマンスを示しています。しかし、特定の製品の競争圧力や高い研究開発費用も考慮する必要があります。投資判断にあたっては、これらのポジティブな要因と潜在的なリスクを総合的に評価し、自身の投資戦略とリスク許容度に照らして検討することが重要です。
注意:
本noteは特定の企業に対する投資を呼びかけるものではありません。
投資自体の判断は、ご自身の意思と判断でお願いします。
またnoteの内容は、正確性を保証するものでありません。
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