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11/26「お笑い紅白対抗ネタ合戦」の永田敬介さん【配信:1/7まで】

2023年11月26日(日)野方区民ホールにて開催された『お笑い紅白対抗ネタ合戦』を見ました。芸人さんが、赤組 と白組 に分かれて、ネタと企画で勝負し、勝敗を、客が「紅白うちわ」を使ってジャッジするというライブです。

最初、人力舎の事務所ライブの団体戦みたいな感じで、一対一の勝負と勘違いしていたので、永田敬介さんは、街裏ぴんくさんと対決するんだろうか、とちょっと緊張していました。でも、実際は、ネタと企画のトータルで投票するもので、そのゆるさにホッとしました。

永田敬介さんが披露されたネタは、絶望ラジオでとりあげていた、事務所の後輩のエピソードをベースにした、裁判傍聴のネタでした。面白かったです。

こちらのネタについては、1月7日(日)23時59分までアーカイブ動画が見られますので、内容には触れませんが、私は、好きな台詞が、いくつもある漫談です。永田さんの言葉選びは、いつも本当に面白くて、心に響くものが多いなと思います。

永田さんの漫談は、体験談をベースにされていることが多いそうですが、舞台上で演じる漫談は、ラジオなどで聴くエピソードトークとはまた違った見ごたえがあります。だから、聞いたことがあるエピソードでも、漫談で見ると、改めて、面白いなぁと思います。

漫談中に、軽く足踏みするように身体を揺らすリズミカルな動作をされているのも、目に気持ちがいいし、よく言われる「魂の叫び」は、感情が乗っかっている感じで、いつもカッコいいなと思います。低くてよく響く声質も、子音が立った聞き取りやすい発声も、耳から自分の中に、一切のストレスなくスッと入ってくる感じです。寄席では、15分以上のネタをされることが多いようですが、いつもあっという間に時間が過ぎます。何時間でも聴いていられそうだな、といつも思います。

ネタ後のコーナーは、フラフープリレー対決でした。チームで手を繋いだまま、フラフープをくぐって受け渡していくという企画です。

エルフのお二人が両端にということになったのでしょうか。荒川さんが端にいた永田さんの隣にやってきて手を繋ぐことになり、舞台上の芸人も客席も、2人を見守る時間がありました。

「大丈夫か?」「トー横?」という声も聞こえたように思いますが、永田さん、写真のとおり、お姫様をエスコートする王子様みたいに、差し出された荒川さんの手に、そっと自分の手を添えるような繋ぎ方をされていました。品がいいなと思いました。

永田さんって、パッと見、ぶっきらぼうでワイルドなイメージもあると思うのですが、時々、今回のように、ふっと上品な一面が窺えるようなことがある気がします。ラジオなどから伝わってくる人柄の優しさともあいまって、そういうところ、なんだか、とてもいいな、と思います。

この、荒川さんとの手繋ぎの一件については、終演後、観客の皆さんの「永田さん良かった!」というライブレポがTwitterに溢れました。私も、パブサしながら、とてもあたたかい気持ちになりました。

これも、荒川さんが過剰に気持ち悪がるような仕草を見せなかったおかげかなと思いました。たとえば『エロキン』では、女性が永田さんを気持ち悪がる一方で、永田さんが平然としているのが面白いというような、テレビバラエティ的なノリもあります。それはそれで、永田さんが求められる役割を果たして輝いているなぁと思うので、私は『エロキン』を見る度に、永田さんを好きな気持ちが増すのですが、この日の荒川さんは、本当に自然体で永田さんと手を繋いでおられて、微笑ましく思いました。こういうのもいいなと思います。

そして、こちらの公演後のツイートを見て、荒川さんのこと、好きになっちゃうな、と思いました。良い子すぎる。

この企画の「フラフープくぐり」という競技については、永田さんがフラフープをくぐるのが人一倍素早かったので、失礼なことを言うようですが、少し驚きました。運動は苦手と聞いていたからです。必ずしも、鈍臭いわけではなく、器用な一面もある方なのかなと思ったりしました。

この日のお帰りの永田さん。
ご自分ではあまり発信されないので、他の芸人さんの呟きで、永田さんのオフショットを拝見できるのが、いつもありがたいです。