最近の記事

Re:友の命日に

彼女と初めて会ったのがいつだったかはもう朧気だけど、どこで会ってどんな言葉のやり取りをしたのかはよく覚えている。 彼女は病棟のクラークで赴任してきたばかりだった。その当時の僕はというと、自分の居場所が嫌いで、周りも嫌い、すべてが面倒くさく、何よりそういう自分が大嫌いだった。 彼女に声をかけたのは、彼女が病棟で紙詰まりを起こしたOA機器とそろそろ小一時間格闘していた時だった。 「ねえ、そんなのに時間費やしているんだったら、さっさとコンピューター室の人呼んで(修理)やっても

    Re:友の命日に