牛久市議会で不登校支援と多様な学びについて質疑がありました(2023.6.7)

不登校支援と多様な学びについて、藤田尚美議員が、6/7 牛久市議会で質疑くださいました。

●藤田尚美 牛久市議員の質疑
文科省の「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)※1 に対して、牛久市での対応状況と今後の施策について多数質問。

●吉田茂男 教育部長の答弁
・保護者の会の設置
「きぼうの広場」で個別の教育相談を行っているが、保護者どうしが話し合う機会は無い。臨床心理士がコーディネーターとなって、保護者どうしが話し合える機会を作りたい。

・安全な学び場の確保
多様な学びの場の確保は重要と認識。
中学校は全校に教室を設置済。
 空き時間の教員、スクールアシスタントで対応中。
小学校は教室確保ができず、保健室、職員室を利用。
 養護教諭やスクールアシスタントが対応。
しかし、時間的にも、学校の教職員だけで対応するのは限界を感じている。
民間や地域の方々と校外の居場所も重要になると考えている。

・オンラインの学習
自宅でもタブレット(一人一台端末)で授業を受けられる。
黒板の近くにタブレットを置いて板書も見られる。
グループワークにも参加できる。
カメラのオンオフも本人が選択可能。
タブレットで自分の進度にあった学習をする生徒もいる。

・調査書に評価がつかず、高校進学の妨げになっている件
茨城県立高等学校の入学者選抜実施細則 ※2 では、自己申告書を提出することで、
「不登校や障害があることにより、不利益な取り扱いが起こることがないようにする」と明記されている。
合否判定については、学力検査と調査書の両方でどちらを重視するかは、学校により決められている。
自己申告書と学力検査で希望の県立高校に進学した例がある。
その学校で学ぶ能力を総合的に判定されるので、不登校からも挑戦可能と言えると思う。

・調査書への評価記載、出席扱いについて
学校以外の学びを適切に評価することが必要と考える。
県のガイドラインがでている。
校長の判断により出席扱いにできる。
市のガイドラインを今年度中に策定、来年度運用の予定。
民間施設を利用している中学生が12名いると把握している。
校長が判断するが、生徒の状況が異なるため、12名全員が出席扱いという状態ではない。

●動画:38分〜57分頃
令和5年第2回定例会 一般質問2日目②藤田尚美議員
https://www.youtube.com/watch?v=eF9J806lnAo&list=UULFwvPDaVgXBpkVp1mqvML3lQ&index=15

※1「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)令和5年3月31日
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1397802_00005.htm

※2 令和5年度茨城県立高等学校入学者選抜実施細則
https://kyoiku.pref.ibaraki.jp/gakko/nyushi/highschool/page-22324/
→p.22「14 自己申告書の提出」の下記記述
欠席が多いことの事情や障害のあることによって生ずることがら等について、説明する必要がある場合、志願者は自己申告書〈様式第 20号〉を志願先高等学校長に提出することができる。
 不登校等及び障害があることにより不利益な取扱いをすることがないようにする。

文責
不登校・多様な学びネットワーク茨城
西澤 博 (キズキ共育塾 秋葉原校)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?