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女脱獄囚・モモから学んだこと(DAY339)

先日起きたある事件から、

スケジュール管理については
基本的に先約優先とするものの、

「目の前の人・ご縁・出来事を大切にする」

ということについても
しみじみと学ぶことができました。

というのも、

「目の前の人・ご縁・出来事を
 大切にすること」

これって
茶道的な「一期一会」に通ずるものがあるなあって。

一期一会(いちごいちえ)とは、茶道に由来する日本のことわざ・四字熟語。
茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを意味する。
茶会に限らず、広く「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう」という含意で用いられ、さらに「これからも何度でも会うことはあるだろうが、もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で人には接しなさい」と言う言葉。
一生に一度だけの機会そのものを指す語としても用いられる。

Wikipediaより抜粋

学生の頃から、
結婚して子どもが産まれるまでの間、
茶道を習ってました。

茶席に呼ばれる機会もあり、

  • お客さまとして呼ばれた人たち

  • その日の天候、温度、湿度など

  • 茶器やお茶、お菓子

  • 花、香

これらはすべて、その日限りのこと。

二度と同じ茶席は、できないんです。


#和菓子がどうしても苦手で
 お茶を辞めてしまいましたが、

 続けていたらもっと所作が
 美しくなったのかなあと。
 ちょっとだけ後悔。。。


目の前の人・ご縁・出来事に出会うのは、
これが最後かもしれない。

というか、
まったく同じシチュエーション、
という観点だと、
人生は明らかに「一期一会」だ。


そう考えると、
先約優先、未来の予定も大事であるものの、

それと同じくらい、
「今、目の前にいる人」も大切にしたい。


それがもし、緊急性を要するものだったら、
なおさら。


そんな人間臭さを想ったのです。


というのも・・・


予定があってめっちゃ急いでるわたしの目の前で、パグ犬が脱走した



・・・からです。


わたし、
毎朝、だんなさんを駅まで車で送り、
その帰り足で地元の公園に行き、
飼い犬の散歩をしています。

わが家の飼い犬は、パグ。

参考。


パグ遣いの皆さんなら
心の奥底、
なんなら心のマリアナ海溝から
共感してくれると思うのですが、

よそのパグを見かけると、
駆け寄り、
そのパグを吸い、

前世からの友達のように
飼い主さんに話しかけてしまいませんか?
(クソデカvoice伝われ)

(これって他の犬種でも同じかな・・・?)


ある日、
公園で、パグ遣いのおじいちゃんに
出会ったんですよ。

おじいちゃんと、
その使役犬「ももちゃん」に。

(いや、使役されてるのはおじいちゃんか。。。)


わたし、

何の心の準備もないまま、
見ず知らずのおじいちゃんに
満面の笑みで駆け寄られましたからね。

「パグ~!」

って。


その瞬間、
(負けた!)
って思いましたよ。

わたしのパグサーチ能力が、
70代男性に敗北したんですからね。

こんだけ「感性とともに生きる」なんて言ってるのに、
アンテナ感度が
70代男性に負けたんですよ。

悔しいったら。

それからパグサーチ能力の向上を図るべく、
大リーグ養成ギプスをつけながら
毎日を生きてますからね(大嘘)



わが家のパグ犬は、
ある事情から、人&犬見知り。

対する、
おじいちゃん家のパグ犬・ももちゃん。

こちらも、人&犬見知りさんでした。

わたしが友好の証として
握りこぶしを
ももちゃんの鼻先に近づけようとすると、
おじいさんの後ろに隠れてしまう。

そんなシャイガール。



飼い主二人が
互いのパグ犬との交流を図ろうとして

ミドルティーン向けの恋愛漫画のように
なかなか関係性が深められない

そんなもどかしい
ある意味地獄絵図が、
毎朝の公園の風景として描かれていました。


5分なら散歩できる!と思ったのに。。。



ももちゃんとも徐々に仲良くなり、
少しずつカラダを触らせてくれるようになりました。

ももちゃんは、ちょっぴりワガママボデー。

おとなしめな、
ももちゃんにぴったりの体型です。


そんな日々が続いたある日のこと。

その日は、わたし、
朝7時には出かけなきゃいけない用事があって。

だんなさんを送ったあと、
5分なら散歩ができる!と思い、
いつもと同じように公園に立ち寄ったんです。


そうしたら、

スーパーショートコースで散歩して、
駐車場に戻るタイミングで、
ももちゃんとおじいちゃんに出会って。。。

しかも、ももちゃん、

わたしとおじいちゃんが
朝の挨拶をしている隙に、

ハーネスを潜り抜けて脱走!



おじいちゃんの影に隠れる
人見知りなワガママボデーからは想像もつかない俊敏さで、

肉団子爆弾のような勢いで
公園の人工芝を駆け回り、
ついには駐車場に立ち入ってしまい・・・!


(これは、マズイ!)


ここで「ももちゃん捕獲大作戦」に参戦したら、
明らかに予定時間オーバーです。

ですが、
このままおじいちゃん一人に捕獲してもらおうとしても。。。

「あ、ムリ」


パグって
太っていて動きが遅いイメージがあるかもしれませんが、
あいつら、身軽なデブですからね。

かなり動きますよ。

スタミナないけど。


これは、試練だ。



ごきげんに駆け回るももちゃんを横目に、
「これは、試練だ」と思いました。

日ごろ『目の前のご縁が大事』って言い散らかしてるけど、
本当にそう思ってる?
それって口先だけじゃなくて実際に行動できるの?

神さま的な存在が与えたもうた試練だと思いました。

ゴールデンカムイの白石ばりの器用さで
脱獄したももちゃんが、
白石からアイヌの女神に見えてきました(謎)

ラッコ鍋もびっくりです(大謎)


なのでわたしは、
遅れてしまうことは仕方がないけれど、
なるべく遅れる時間を短縮させる

すなわち、
「可及的速やかにももちゃんを捕獲する」というミッションのもと、
脳みそぐるぐる回して謀略をねったのでした。。。!


それは、


「ワタシが近づいたら
ももちゃんはおじいさんの影に隠れるに違いない作戦」。


なにせ人見知り&犬見知りだからね、ももちゃん。

駐車場の奥に回り込み、

ほかに車が来ていないことを確認して、

追い込み漁のように
ももちゃんを公園内へと追い込む。。。

その先には
右往左往している、おじいちゃん。


ももちゃん、まんまと引っかかって
大好きなおじいちゃんのもとへ戻ることができました。


ももちゃんが教えてくれたこと


おじいちゃん、ハーネスをぴっちり付けなよ?
という教訓はひとまず置いておいて。

目の前の人や出来事を大切にすることと
あとの予定を大切にすることは
ある程度両立が可能だなと感じました。


その場で、最適なふるまいを選択して、
そこに向かって集中する。

今回はももちゃん、
スーパーちょろい感じで捕獲できましたが、

ときには緊急度に応じて、
後の予定をリスケする必要性も生じるでしょう。

また、

今回の
ももちゃんを捕獲するミッションは
緊急度MAXでしたが、

もしも緊急度が低くて、
後からの予定のリスケがどうしても厳しい場合は、

正直に状況をお伝えしたうえで、
●時まではお話を聞けるよ!
そのあとは今夜●時からなら聞ける!

って、自分ができるその場の最大限を
相手に与えることができるかもしれない。

時と心を目の前のあなたに最大化する。

そんな風に、
積極的かつ率直に相手と関わっていくこと。

それは「目の前の人を大切にする」
「一期一会」だなって学びました。


そういえばミヒャエル・エンデの「モモ」も言ってた。


そういえば。。。


あなたも読んだことがあるかもしれない、

ミヒャエル・エンデの「モモ」。


あの本って「時間」に関するお話に思えるけれど実は奥深くて、

「目の前の人を大切にする」や
「ときとこころ」、
「積極的感受」について紐解いた本。

時間は命であり、心である。

今、ここに自分が在る、ただそのことに対して、
感謝と畏敬の念をもって呼吸すること。


ももちゃん脱走事件を通じて、
「モモ」を読み返したいな、と思いました。

心理の学びを深めたいなら
↓子安美知子先生の「モモを読む」もお勧め。

あなたもよかったら「モモ」、読んでみてくださいね。

そして、飼い犬のハーネスは、
定期的にチェックしときましょうね。

(わたしも、チェックし直しました)


ではでは。

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