今年読んだ本のなかで特に面白かったもののまとめ

 イカしたタイトルとか考えつかないのでまんまです。
 今月読んだ本のまとめはとりあえず来月にして、まずは今年読んだ作品で特に良かったなーってやつをまとめようと思います。

三体

 劉慈欣によるSFシリーズ、シンプルにエンタメとして最高に面白いです。
 エンタメとして一番面白いのは黒暗森林編で死神永生編はハードSFの側面が強くなりますけど、死神永生編に入るころにはもう物語の結末見たくなると思うのでハードSF苦手な人でも読んじゃうと思います。
 翻訳が上手くて結構読みやすいのも良い点。

スワロウテイルシリーズ

 籘真千歳のライトノベル風のSF小説、ライトノベル風なので読みやすいですね。
 テーマ自体は結構重ためだとは思いますけどちゃんとエンタメとして書ききってくれているので退屈はしないと思います。
 まあ正直設定面とか思想面が個人的に好きな作品ってのも大きいですが。

優等生は探偵に向かない

 自由研究よりこっちが好きなのでこっち。
 主人公があくまでプロフェッショナルでない故のうかつさとかもちゃんと書いているのが結構好き、未熟な探偵って言うのはちゃんと描かれると結構良い面白さがあるなーって。
 ポリコレ意識してそうな描写と異常な治安の悪さが共存しているのも日本人としてはギャップで面白さ感じますね。

沈黙

 遠藤周作の作品。すごく重くて読むのにとにかく時間がかかったけど読む価値のある作品だったなと思っている。
 描かれる展開は全て順当なもので意外性もないけれど、信仰というものの儚さやグロテスクさを突き付けられるのでめちゃくちゃ情緒を乱してくる。
 基督教徒じゃないと書けない作品だとは思うけど、同時に基督教徒がこれを書いたのって本当にすごいしえげつないよなって感じた。

月と六ペンス

 土屋政雄訳のやつ。
 訳者が上手くて文章が読みやすくてカッコイイし、内容も波瀾万丈で面白くてすごく楽しめた。

三十光年の星たち

 宮本輝の作品。
 個人的には最近の風潮とかよりもこういう考え方の方がしっくりくるのでかみしめながら読んでいた。
 まあ正直自分がこういう生き方を実践できるとは思えなくはあるわけだけども。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ

 滝本竜彦の作品、何度も読んでいるけど何度読んでも好きなやつ、滝本竜彦の書くダメ人間は本当に好きだなぁと感じる。
 NHKとか超人も好きだけど個人的には一番面白いのはネガティブハッピーチェーンソーエッジだなって感じ。

図書館の魔女

 著者の専門分野についての描写がかなり多いけどちゃんと物語としても面白い良い作品。
 焚書回りの描写がかなり好き、肯定したくない意見の否定しきれない利点を語る描写ってめちゃくちゃ良いものが多いと思うんですよ。


後書き

 今年の後半はあまり本読めなかったのもあって結構少なめになっちゃったなぁって感じ、来年はもうちょい読みたい気もするけど義務ではないのでまあ気楽に。
 どっちかって言うと何か書くの増やしたいなとは思うけど書くことないのに書いても意味ないからなぁと思いつ。
 なんにしても今年一年お疲れ様でした、よろしければ来年もまたよろしくお願いします。

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