見出し画像

表紙とNGシーンについて

表紙とNGシーンが途中から加わった(できた)理由を自身の漫画の後書きに書こうと思ったのですが、
文量多くなりそうでめんどくせーのと、全ての漫画に言えることなのでブログで書きました。
安心してください。この記事はめっちゃ短いです。

今後新しい漫画が始まったり、
なんかあるたびにこの記事が引用されます。


【表紙】
別冊少女きぼんの『君との距離』を描いている時に溜まっていた不満が、
「現実離れした絵が描けない」
ことでした。

どういうことかというと、あれは現代の日本を舞台にした割と現実的?なお話なので
アクションやファンタジーみたいにダイナミックな絵が登場しないのです。
あとボカロのサムネによくあるカッコいいけど変なポーズとか、自分がいつも自由気ままに描いている絵、
特に意味はないけれどなんかロマンチック、なんか浮遊感がある、なんかいいなっていうシーンやポーズを描く場面がないのです。
君との距離で、急に宇宙空間に解き放たれて浮いていたら頭おかしいでしょw

それを解消するためにはどうしたらいいか考えた結果、出来上がったのが表紙制度です。(制度ってなんだ)
ここなら作中に全く関係ないポーズや構図が描けたり、あと好きな作家さんのパロディもここでできる訳ですよ。
しかも色んな色塗りの方法をここで試せて遊べるので、塗りの練習も兼ねられるわけです。

……まぁ新たに
めんどくせー要素増やしやがって…って頭抱えているのですが、
そこそこ楽しいです。(特に月間コミックニートで連載している『なんだか素敵な悪役会議』の1話表紙は本当にお気に入りです。以後ずっとあのポーズ取ればいいんじゃね?)

ちなみに使用している画材は0.5mmのミリペンです。
……これ1本200〜300円しない??高い。


【NGシーン】
進撃の嘘次回予告とかピクサーのNGシーン、シンプソンズのカウチギャグ、黒板ネタ、
アニメ弱虫ペダルのCパートを見ていて
「あははこれめっちゃ面白い!
面白そうだなぁ…すごいなぁ…いいなぁ……いい…。
…はっ!
自分も取り入れればいいのか!」
と思ってやってみました。
(進撃はガチでやばいw)

あと少年漫画(いや少女漫画でもあんのかな?)によくある、漫画単行本各話の間に挟まれる
ラフの描き下ろしが好きだったりする。べるぜバブとかブラッドラッドとか。

……シンプソンズ……カウチギャグかぁ……
ふぅん……(また新たな負担を増やす兆し)

それと漫画を始めた当時に抱えていた悩みがあって、
「昔はフォントのところも手描きで描いていたんだよなぁ。あれもなかなか手作り感あって趣きあるんだけどな…。
それと、漫画本編ではちゃんと下書きしてそれなりに丁寧に描いてるけれど、何も考えずに下書きなしでラフに描いた絵も面白いのにな…。
上手い下手にムラがあるけれど、そのランダム性が面白いし…。
かといって作中にそれをやる勇気はないし…どうしよう」
ってなって標的にされたのがNGシーン制度です。
(押切蓮介さんが下書きせずに直接原稿に描いてるって聞いて、だから少し歪んだりムラがあるのかなぁって思ってるんですけれどそれがクセになって愛せるし、なんかそれがいいし、しかもたまーにめちゃくちゃ綺麗になるというかめっちゃ綺麗な目になる時があるんですよ。
あれが羨ましくて……)
なのでNGシーンは鉛筆一発描きで特に修正しません。
絵がおかしくても直しません。おまけだしね。 

そんでもう1つの悩みがあって、自分の漫画は全部、1話から最終話までセリフや表情、コマ割り全て込みでプロット作っているのですが、自分が話の先の展開を全部わかっているからつまらないんですよね。(いや当たりめーなのですが)
あんまし即興性や偶然的要素がない。話がどうなるかわからないというワクワク感がない。

その不満を解消するため、
NGシーンは絶対に事前になにも考えないで、本編が終わった後に原稿その場で即興で描いています。
マジでどんな話になるのかわかんないので面白いです。むしろあれが本編で、本編がおまけでいいんじゃないか?って毎回考えては踏みとどまっています。
色んな落書きもできて面白いしね。あと自分も想定していなかったキャラの一面も見れて、発見があって楽しい。妄想が捗るぜ。

(…毎度思うのですが曲も漫画も、自分が創ったっていう記憶を全部消してから見てみたらどうなるんだろう?ってよく考えます。
新鮮な感じを楽しめるので良さそうと思う反面、面白いと思うのか?なんだこれつまんねぇって思わないかなぁという不安はある。あったら泣く(´;ω;`))



…まぁつまりまとめますと、
色んな憧れと不満の解決策が組み合わさってできあがったのがこの2つです。

おしまい。
ほら短いでしょ?




noteからうちの漫画見てくれる人もいるんじゃね?ってことで……



こんなへんな遊びしている漫画はここで読めます!!
よろしくお願いします!
(隙あらば宣伝)


p.s.これ以上へんな要素増やすなよ……
作業量増やすなよ……絶対増やすなよ……
「あれ?
毎回絵柄変えれば面白いんじゃね??」
とか思って毎回絵柄変えるのやめろよ……

ただでさえ
ポールペン🔄鉛筆
ローテーションで毎回混乱してるのによぉ……
(いやどっちの画材にも良いところがあってこれはこれで楽しいのですが)

p.s.(23.1.30追記)
鉛筆→ボールペン→デジタルのローテーションで回して色々模索していたのですが、ボールペン一本に統一することにしました。(NGシーンは鉛筆)
デジタルはまず精神的苦痛と作業効率の低下が問題になるからカットしました。
鉛筆は線が薄いのと、下書きの水色線が濃すぎて鉛がうまく乗らないと言う弊害が起きたので、カット。
結果Gペンのインク感も兼ねて表現できるゲルインクボールペンで統一することにしました。
『君との距離』5話目からそれは反映されてると思います。

……あれ本当に実験作だと思うんですよね。
「ネット漫画ならばネット漫画にしか出来ない表現があるはずだ。それは色がつくってことだからそれを上手く活用したい」
って事で色を実験的に塗り始めたのですが、全部白黒なのに要所で色を塗ることによって、そこの印象を強める表現ができるワケです。
これはもっと色々考えて面白い表現ができると思います。

あと歌詞引用が………orz
あれ未だに不安です。本当にあれで大丈夫かな?という不安。
他の漫画でもバンバン使ってるし。どうかなぁ…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?