SDVX譜面語り〜リスペクト〜
こんにちは。今回の譜面語りテーマは「リスペクト」です。ここでいうリスペクトとは、「曲に元ネタや既出の譜面がある場合に、それをオマージュした配置」のことを指しています。 最もよく見られるのは、追加譜面(INF、GRV、HVN、VVD)にEXH譜面で特徴的だった配置を盛り込むパターンです。
譜面画像はいつもと同じくSDVX譜面保管所様からお借りしています。一部縦長で見づらい箇所があるのでご了承を。
月に叢雲花に風[INF] 15
PHQUASEの手がけたEXHは、サビ後半に登場するメインメロディに合わせて動くつまみが非常に印象的な譜面で、初見では度肝を抜かれた人も多います。
MAD CHILDの作るINFでは、なんと最初からこのつまみが登場します。EXHの代名詞的な配置を冒頭に持ってくるパターンは大宇宙ステージ[GRV]とかにもありますね。
そして1番の盛り上がりどころのサビ後半では、途中でつまみが入れ替わる強化配置が登場します。
このつまみは初見で「ああ、またこのつまみか...って違うなにこれ!?」とEXHでの衝撃をもう一度体験させてくれましたし、初見のときと同じゲージの溶け方をして笑いました。これより完成度が高いと感じるMAD CHILDの譜面はいくつもありますが、彼の生み出した配置ではこのつまみが一番好きですし天才的だと思います。
カミサマネジマキ[GRV] 17
エフェクターはこれを含めて3つしか譜面を作っていないki4ki4です。世界一どうでもいい話ですが、ボルテIIIのスタッフロールではなぜか「KI4KI4」と大文字表記になっています。
問題の箇所はラスサビで、配置のほとんどがEXHとそっくりです。
ちなみに、彼がほかに手掛けた譜面には恋する宇宙戦争[INF]がありますが、こちらにもEXHと似た配置があります。
イカサマライフゲイム[HVN]
月刊ミズタニの担当するEXHのサビは、8分同時押しラッシュが印象的でした。初代ではBTロングとFXチップが無かったためにメロディの音を取りづらくこうなったのだと思いますが、これはこれで運指の考えがいがあり楽しい配置です。
これがレッドホットスクリューズのHVNでは、FXチップを含み強化されています。
ただしこれはやりすぎだとも思っていて、初代と違ってノーツが充実しているため、素直な音取りをしてほしかったという気持ちもあります。
それと、「感情は消え去った」の8分リトリガーも残されていたのには感動しましたね。
ぼくらの16bit戦争[MXM]
この曲では、「XYしか愛せない僕は Z(なに)を信じて生きれば善い?」という歌詞と譜面が対応しています。
XとYをつまみで表すのはともかく、 Z(なに)は歌詞を知らないと出てこない発想でしょう。からあげブラザーズの原曲へのリスペクトに感服しました。また、ADVからMXMでつまみの形も若干違っています。
ちなみに、オンゲキの譜面でも同様の再現の仕方がなされています。
GERBERA-For Finalists-[MXM]
GERBERAにTAGメドレーを加えた曲で、GERBERA[MXM]、ZEPHYRANTHES[GRV]と共通する配置があります。
下がこの譜面です。鍵盤地帯にクラップ音のFXチップが追加されており、サウンド面でも変化があります。cosMo@暴走Pは音付きFXチップの使い方が本当に上手いエフェクターで、Royal Action[MXM]なんかは最高です。
こちらはGERBERA[MXM]のリスペクト。つまみの色を変えてくる工夫の仕方が好きです。
コメット⇒スケイター[MXM]
U-ske feat.棗いつきコンビの二曲目で、前作でありPH担当のプラネタジャーニーを彷彿とさせる譜面です。
さらに、落ちサビではプラネタジャーニーで初登場した特徴的なエフェクトがかかっています(あれなんて言うんですかね)。
「ふわり宙を泳げば」のつまみと視点変更のシナジーや、サビのスケートつまみなど、視覚と演奏感の両方で楽しめる譜面で、CRAIG AKAGIの株が爆上がりしました。
For UltraPlayers[HVN]
今でもボルテの看板といえばこの曲のイメージがありますし、当時のEXHの衝撃は凄まじかったと思います。HVNの譜面構成はEXHに近く、純粋な強化譜面です。エフェクター名も"PHQUASE since20131221"となっており、彼のこの曲への思い入れが感じられます。
一回目のサビでは、EXHの二回目サビの配置を一部再現しています。印象的な四連直角がそのままなので分かりやすいですね。
ラストの乱打も、EXHの配置を組み込みつつさらに強化させています。(画像縦長注意)
「1サビでEXHラスサビの配置→ラスサビでIIには無かったはみ出しつまみを盛大に使う→最後の乱打で強化配置」の流れは熱いですね。
超越してしまった彼女と其を生み落した理由[HVN]
この曲のEXH、HVNと、同作者の続編に近い立ち位置の"到達してしまった僕らと夢と希望の最之果[EXH]"には酷似した配置があります。
超越EXH、超越HVN、到達EXHの順番です。
どれもちょっとだけ違っているのが面白いですね。印象的なところだけそのままに、形そのものは変えて工夫するのはどのリスペクトでも見受けられます。
おわりに
また同じテーマで書くことがあれば、他機種からの移植譜面なども取り上げてみたいです。
お読みいただきありがとうございました。次回はある一人のエフェクターをテーマにする予定です。
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