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Facebookのポリシー変更はSHADOWにはあまり関係ないです。

はじめに

先日、Facebookのポリシー変更があったようですね。
MoguLiveさんの記事にもなっていて、わかりやすく解説されています。

が、誤解されている方、そもそも、「クラウドVRストリーミングって何?」という方もいらっしゃるかと思いますので、そのあたりを私なりに嚙み砕いて説明したいと思います。
私は日本在住のSHADOWユーザでもあるので、ユーザ視点で語ることが結構できるかと思います。

クラウド化の流れとFacebookの意図

世の中、クラウド活用が浸透しつつあります。パソコンで説明しますと、昔は、ExcelとかWordといった多くの人が使うようなアプリは、自分で買って自分のパソコンにインストールするなり、最初から入っているプリインストール型のパソコンを買うのが普通だったかと思います。学生とか教員ですとアカデミックプライスというのがあって安く買えたりもしました。が、クラウドが流行るようになり、自分のパソコンにExcelとかWordがインストールされていなくても、GoogleスプレッドシートとかGoogleドキュメントというWebのサービスを使えば済むような世の中になってきました。マイクロソフトとしても、Microsoft365というサービスを用意し、会社がそのサービスに入っていれば、自宅の私物パソコンにもインストールが許されたり、クラウド上にあるExcel OnlineとかWord Onlineが無料で使えるといった状況となり、わざわざ自腹でアプリを買わなくてもよいし、わざわざ自分のパソコンにインストールしなくてもよいような時代になってきました。しかしながら、無料で使えるのはよいのですが、回線が貧弱ですと、事務作業でももっさりと動作が重くなってしまうようなこともあります。
ゲームでもっさりしてしまったら、シャレにならないこともありますよね。特にFPSとかやってて、ネット回線が重いのでそれが原因でやられてしまったりするのはイヤですよね。
ネット回線の重たさによって品質が劣化してしまうのでは、VRの体験にネガティヴな印象をもたらしてしまいますよね。ですので、Facebookとしては、クオリティの高いVR体験をしてもらいたいということで、クラウドVRストリーミングを禁止としました。

Virtual Desktopの復活

2月末の時点でVirtual Desktopの無線PCVR機能が公式ストア版に返り咲きました。それ以前はSideQuestからダウンロードしないと使えませんでした。2019年6月にFacebook側にアカンと判断されてしまっていましたが、復帰したのです。つまり、Facebook的にもローカルな(自宅にある)PCから無線でHMDと接続するのはOKとなりました。グレーなことしなくても堂々と使っていいよという具合に方針を変えたのです。

クラウドストリーミングVRって? SHADOW?

クラウドストリーミングVRとは、HMDとか自宅のPCにアプリをインストールするのではなく、クラウドからHMDに常に配信し続けるやり方となります。自宅にゲーミングPCが無くてもクラウド側がハイスペックであって、通信環境が速いのであれば何の問題もなくVRゲーム等も楽しむことができます。ネット回線が命です。
現状、Quest向けでクラウドストリーミングVRをちゃんと提供している会社はありません。「SHADOWってそれではないの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そういう見方もありますが、違うやり方もあるのです。
もともとSHADOWは、SideQuestにこういうアプリをリリースしていました。

つまり、もともと、Facebookには承認されずモグリのような感じでした。
そもそもSHADOWはQuest向けサービスではなく、ゲームミングPCを持っていない人でもSHADOWを使うことでSteam系のゲームがプレイできるようにしたサービスです。クラウドゲーミングとかゲームストリーミングと呼ばれており、VRという文字は含まれていません。SHADOWでのQuest対応は後付けの検証といったポジションでした。
私もQuestとSHADOW VRという組み合わせで試そうともしましたが、日本から海外にアクセスすること自体で動作が重たくなってしまい使い物になりませんでした。そこで私は、SHADOW VRを使うことなくVirtual Desktopを使ってSHADOWのサービスをフル活用するノウハウを以下のようにnoteであるとか、BOOTHにて紹介してきました。

SHADOWを薦める私ですらSHADOW VRは使っていません。
SHADOW + Virtual Desktop を使っています。
ということが重要なポイントかも知れません。

で、SHADOWってどうなの?

十分すぎるネット回線を持っているけれどゲーミングPCを持っていないQuestユーザがPCVR版のVRChatをやる、そのくらい特化させた使い方であれば、日本に住んでいてもSHADOWは使えます。VR関係なく、つよつよPCを外部に確保するという視点であれば、月1500円くらいの出費で済むのでオススメです。
私はSHADOWとQuestを紐付けた紹介をしておりますけれども、夢のツールがFacebookに妨害されたみたいなことではありません。
そこは誤解のないようにご理解いただけるとよろしいかと思います。

まとめ

Facebookは質の高いVR体験を提供したいと思っているようです。ネット回線が原因で重たいのにクソゲーと評価されてしまっては、業界的にもダメージが大きいですよね。そうならないように、VRのアプリ(ゲームアプリ本体)はHMD内か家のPCにインストールされていることといった具合のルールを作ったということなのです。家のPCからHMDの間は無線で接続してもOKですし、マニアがクラウドとVirtual Desktopの組み合わせで実験的に楽しむ分にはOKということです。注意すべきなのはメーカー側であって、高品質なVR体験を追求していれば当然の話でもあるかと思いますので、ユーザ側は今回のFacebook側のポリシー変更については何の影響もない。そんなところかと思いますよ。

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