懐かしき日本一周ぶらりチャリ_秋田編
東京を出発して、一か月ちょい。
ようやっと秋田まで漕ぎり着いた。
夜は秋田駅の隣、羽後牛島駅という無人駅で寝ることにした。この駅の構造は面白く、出入り口から直接ホームに行くことができない。一度地下通路を通って50m先のホームへと行かなければならない。
変なの、、。
でも、ホームの待合室にはTVがついていた。
だがもちろん、こんな夜中に電源は入っていない。寒さと疲れで、その日にやろうと決めていた自分史の読み解きと自分の中の忠義を見出そう!、と息巻いていたが、全くやる気も起きなかった。そんな折、目の前には電源の切れたTV。
ピキーン!
そういや、スマホの機能で
「りもーとこんとろーる」
なるものがあったはずだ、、一度も使ったことねぇけど。
そしてアプリ一覧を見ると、、。
あった。
ポチッ!
、、ついた!!
こんな時にしか働かない自分の頭のヒラメキに感動と呆れが半々である。
そして、如何とも働かない頭を持って何の意思もなく、ダウンタウンDXを見続け、アメトークを見続け、、全然眠くならん。さみぃ。寒くて、寝床はゴツゴツしてて、全然眠れねえ。
11時半の終電がきて、その後電気も消えた頃、、ようやく眠りにつくのだが、どうも、なんども目を覚ましてしまう。流石にうっしぃ寝袋一つでは寒さに耐えられないもんだな。
5時半ごろの始発に合わせて高校生らしき青年が現れ、地元の人の迷惑になるわけにも行かなかったので、そのままダラダラ支度を始め、6時ごろに秋田南部を目指した。
この日は曇りだが、寒さもほどほどにスイスイと気持ちよく進めた。
ちなみに今日考えていたことは、全然思い出せん。
なんか崇高な思想を見出した気がするんだけど。
まあ、チャリ乗ってたり、走ってたり、ぼーっとしながら何かを考えてい時に考えついたものなんてこんなもんか。
毎回その時は
「なんて素晴らしい思想が生まれたんだ!」
と感動するが、日の終わりに思い返してみると、意外と忘れてしまっている、悲しいかな。
そのあと、ちょっとした町のお菓子屋さんによって大福買ったり、シュークリーム買ったらコーヒーおまけしてくれたり、満喫しながらチャリをこいでた。
本日の図書館は金浦駅の二階に併設されている「にかほ市図書館コピア」。小ぶりながら、個別勉強スペースもありいい感じだった。
今日は、火花と吉田松陰関連の本2冊の計3冊を読んだ。
久しぶりに活字に触れたが、やっぱハマるといいもんだなぁ、本って。
実に有意義な時間だった。
そのあとは地元の公衆浴場で温泉でもつかろうかと思ったけど、受付の人に怪訝な顔されたからやめた。
そうです、豆腐メンタルハンバーグ野郎なのです、わたし。
そんで、近くの道の駅で、この前のラーメン屋のおいちゃんにもらったりんごをかじり、google mapとにらめっこをしながら今日の宿、もとい野宿先を決める。
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