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ロシアは今日も荒れ模様

2月ももうすぐ終わりですね。

雨や雪が降り、荒れた天気の日が続くのですが、
酒のストックが切れたので、買い出しに行かないと。



◆ロシアは今日も荒れ模様
(米原万里/著,日本経済新聞社/刊)

ロシア語同時通訳の第一人者であり、エッセイストでもある著者が書いた、驚天動地が日常茶飯事、途方も無く過激で、ズボラな人々が棲む国をまるはだかにする、爆笑エッセイ。

ロシア船籍のタンカー『ナホトカ号』が日本海に座礁し重油を垂れ流しにした平成9年頃の日露間の状況を、『日本海を挟んでボケどうしの漫才』と言ってのけるくらいの毒舌ぶりが、(ある意味)痛快です。

◇連邦壊れてまだ日の浅ければ。

ワタシが何となくロシアにハマってから数年後に出会った本です。
ウオッカ大好き、ロシア人のコワレっぷりなエピソードや、社会主義崩壊前夜のロシア一般市民の証言のエピソードは面白いです。
ロシア語通訳者の視点から見た、2人の最高指導者[ミハイル・セルゲービッチ・ゴルバチョフ]
[ボリス・ニコラエビッチ・エリツィン]
の肖像は、TVで見ただけでは推し量れない、実に人間味あふれるお茶目(笑)な一面があるのだな、と思いました。

毒舌風味ながらも、まるで図体ばかりでかくてダメな息子を見守る母親のような文章で、書いたような一冊です。


◇ロシアにおけるニタリノフの便座について。

このような椎名誠著の本があります。
彼女の著書にも一部抜粋で紹介されてますが、
ロシアのとあるレストランでの便所の描写が筆舌につくしがたい位すさまじいです。
もの食べながら読まないほうがいいかも。

この本でワタシ自身のエピソードが有るのですが、『シベリア追跡』という本にたいへん感動をおぼえた高校生のワタシは、1人の友人に無理矢理読ませて、彼女も『ロシア』のトリコにさせ、
『ロシアにおける・・・』この本が刊行されたとき、こんな面白いタイトルの本は是非読みたい。でも本を買う金が無い。どうすればいいんだ・・・などと、結構まじめに話し合った挙句、学校の図書室に行き、司書のオネエサンに、『みんな読むからさ~、この本買ってチョーダイ。』と何度も嘆願し、めでたく買っていただき、タダで読むことができました。
しかし、当たり前なんですが、私たち以外にこの本を借りる人はおらず、
その後司書のオネエサンとは気まずくなったのは言うまでもありませんでしたw

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