ポンポンペイン大騒ぎ②

②があるということはお分かりの通り
薬を服用し続けても盲腸が治らなかったということ。

盲腸をチラす薬を出してくれた婦人科に
痛みがまったく治まらないのでどうしたらいいか聞きたいと連絡したところ
お盆前ギリギリだったこともあるのだろうか
「残りの検査の結果を早めに調べたけど何もなかったんです。
婦人科の病ではなさそうなので、もう来なくていいです。」
というお返事をいただいた。
来なくていいそれはつまり来ても意味がないということ。

どうしよう、なにもわからなくなってしまった。
私の中の山里亮太が「何科の何?」とずっと聞きたがっている。

ここはアレだ、ここぞのときのアレだ!と
#7119に電話した
なかなか繋がらない。きっとほとんどの人が発熱してて、どうしたらいいかわからないのだ。
みんなみんな、おんなじ、こまってる。
しかもお盆前という最悪なタイミング。
長期連休になったら医療機関もお休みになってしまうので焦る。
さらにかなり陽性者が多かった時期。

1時間後にようやくつながった看護師さんに症状を話した。
そのとき神がかった対応をしてくださったことを
いまだに感謝している。

当時は 微熱がある=発熱外来へ、という案内になるのが通例だった。
「本来ならそうするんですけど…聞く限りではやっぱり腹痛由来ですもんねぇ。
あれなんですけど、PCR検査を無料検査所で受けちゃって陰性証明もらっちゃって、その直後に大きな病院でMRIの検査してもらうのが一番早いんじゃないかしら。
痛いのもおつらいでしょうし、そうしましょ!」

というかなり柔軟で優しいお言葉をかけていただいてありがたくて電話口で泣いてしまった。

当時、かなり混んでいて数日先まで空きが無かったのに
運良く翌日PCR検査を受けることが出来て
すぐに陰性の結果ももらえた。
さらに私は運が良いんだと思う。
前年にヘルニアを患ったときに簡単にMRIに流してくれる病院に巡りあえていたので
あっさりとその2日後にMRI検査を受けることが出来た。(少しぼかしています)

何科の何なのかということよりも
万が一やっぱり盲腸だったら腹膜炎が怖い。
なんであれ、病名と治療法さえわかればそれで良い。
逆になにもわからないということはただただ恐怖でしかなく。
暖めれば良いのか冷やせば良いのかすらわからない、
対処のしようがない、という
痛みと不安な時間が続いていくことがストレスだった。
報練相を毎日することはもちろん徹底していたけれど
それでも派遣会社と派遣先にいつになったら治るんだと急かされ、怒られ、
答えようがないのにも困り果てていた。
いつ治るかなんて、私が一番知りたいんです。
正直なところ、かなり不安定で泣いていた。

でも今考えると
とにかく、あの混乱期にここまでスピーディーに診てもらえたのは奇跡だと思っている。

そこで言われた診断名に、私はまた腰を抜かすことになる。

続く。

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