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京都薪能2024.6.1@平安神宮

長女は学生時代にほとんど毎年観に行っていた京都薪能。
なんと今年は土曜・日曜開催ということで、社会人になってから初めて「行ってみようかな〜。」と言い出したのです。
私も一度は観に行ってみたかったし、何よりも今年の京都薪能のテーマが『光源氏の夢』!ですからね。
今年の大河ドラマ「光る君へ」のファンなので、紫式部や源氏物語…関連するものにとても興味があります。
源氏物語についての個人的な想いは、また改めて書いてみたいです。
それで、母娘二人で行こうとしていたら、単身赴任している夫が「週末せっかく帰ってくるのに別行動なの〜?」と寂しそうにしていたので「じゃあ一緒に行く?」「う、うん。」
赴任先のコンビニでチケットを手配していました。
それで親子三人で行くことになりました。次女はいつでも土日は(も!)別行動なんです。
皆さんにも能のステキなところをお伝えしたいので、(演じている間の撮影は不可)インスタの画像と共にお送りします♪

始まる前は、平安神宮の手前で人員整理の方がたくさん配備されていて、きっちりと並ぶ段取りになっていました。
開場時間になり、このように座席を確保しました。
雨天が予想される場合はロームシアターで開催されます。

始めは夕日が容赦なく照っていました。
とてもお客さんが多かったので、立ち見の方が。
追加で椅子を増やしてくださり、多くの方が着席できました。

お祓いが行われてから、演目が始まりました。

ナビ狂言と言って、狂言師のお二方がこの後の演目についても全力で楽しく解説してくださっていました。

「半蔀」
お面をつけているのは、「人ではない」神様とか、OOの精のような存在を表すことが多いです。
この場合、霊的な存在である巫女さん(夕顔の霊が乗り移っている!)が、このような姿で出ています。
この役を演じていた方は女性能楽師の方で、よく通る美しい声で、本当に別世界へ連れて行ってくださいました。

京都市長さん、火入式で点火中です。

屋外で行われる、ということは、空の色の移り変わりさえも舞台装置になるのですね。
薪の火に集まってきた夜の虫が近づいてきてびっくりしたり、しました。

「葵上」
嫉妬に狂った六条御息所の生き霊が、床に伏せている葵上に向かって…😱

「おばんと光君」
「熟熟の熟女」に捕まってしまった、好奇心旺盛な殿方二人🤣
狂言は、能の厳格な雰囲気とは違い、たくさん笑いました。
近くにいないのに、この画像のようにおもしろ〜い雰囲気はめちゃくちゃ伝わってきていました。

いよいよラスト!「土蜘蛛」
これ、生でみたかったんですよ〜!

この「白いの」は、何でしょ?

土蜘蛛が蜘蛛の糸を四方八方に撒き散らし攻撃しているのを、やっつけています。
「白いの」は蜘蛛の糸です!派手な舞台効果がある一方で、撤収も大変だと思われます…。


附祝言が謡われたのち、この日の演目が全て演じられたという事で、終了のアナウンスが流れました。


その後は、余韻をかみしめながら帰宅したのでした。


昔の京都薪能の記録によると、5月の下旬に開催されたりしたようですが、現在は6月1・2日固定で開催されているようです。
また、クリスマスシーズンに「キャンドル能」という催しも開催されているみたいなので(クリスマスでの教会のキャンドルサービス礼拝を思い出しました🎄🕯️)、詳しいことを知りたい方は、京都薪能のインスタアカウントや、京都能楽会のホームページなどをご覧ください。

皆さんもぜひ!

以前夫が能についての本を購入してくれて、絵がステキだったし内容も分かりやすかったのでオススメします。

二巻もあるのですね!私も読もうかな♪


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