第19話 山梨⑦ バータイム/だいちゃん編

だいちゃんとは何度か
一緒に写真を撮ってもらったことがある。

だいちゃんはいつも、
背の低い私に合わせて、
かなり膝を曲げてくれる。笑

そのまま並ぶと、身長差があって、
顔が遠くなってしまうので、
サービスしてくれているのかなと思う。

この日はまだ私も、
ラジオ観覧に通い始めたばかりだったし、
だいちゃんには
顔を覚えられていないだろうなと
思っていたのだけれど、

「セノバ来てますよね？」
(セノバ…月2〜3回、ラジオの公開生放送をしているスタジオがあるショッピングビル)

と言われて、びっくりした。

(まあ実際私も、
わかりやすい外見かもしれないけれど)

この時、予想外に、
けんちゃんにドキドキしていたのだけれど、

だいちゃんはだいちゃんで、
やっぱり好きで、憧れの存在なので、

話しかけても良さそうな状況になったものの、

何から話せばいいのかわからなくて、
勇気が出なくて。

汗が止まらなくて、
私は前日の函南で購入した
青いカリフォルニアタオルを
握りしめていた。

「それ、買ったの？」
「はい、昨日、函南で」
「ふーん」

やっぱり会話は続かない。笑
私ってなんてつまらない女。笑

だいちゃんに言いたいことは、
本当はたくさんあった。

緊張するのはわかっていたので、
ある程度、これを言おうとか、
あらかじめ考えていたつもりだった。

やっぱりだいちゃんは、
スターなんだなと思った。

これはこの旅行で感じた、
だいちゃんへの率直な感想。

だいちゃんは近くて遠い存在。

でも私はこれから、
「アイツまた来てるな〜」
って思われるくらい、
いっぱい会いに行くんだ！！

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