自然ネクロ解説
こんにちは、なっつです。
今回は自然ネクロの解説を行おうと思います。
今回の解説では、自然ネクロでMPを盛る(MPランクを目指す)という名目でのデッキを紹介しようと思います。
なので、決して強い!無敵!最強!というわけではないので注意してください。
その前に、MPランキングの実績を話しましょう。
僕は37th seasonで27位(ヴァンプランク3位)
44th seasonで8位(ロイヤルランク2位)
MPの盛り方
大きな大会で勝つのと、MPを盛るのは勝手が違います。
そもそも、どうしたら効率よく、早くMPを盛ることができるのか。についてですが、簡単に言うと以下の点が重要になります。
・早いデッキを使う(リーサルターン6-8が理想)
・勝率の良いデッキを使う(最低でも6割)
・tear1のメタデッキを使う
参考までに44th seasonで僕の使っていたデッキを見てみましょう。
見切れているのは猛虎3枚です。今期に再現したのでアンリミテッドになっていますが前環境のローテーションフォーマットで使えるカードのみです。
意外にも潜伏ロイヤルではなく進化ロイヤルでMPを盛っていたわけなのですが、進化ロイヤルを使ったことのある人ならあれ?と思ったはずです。
アンリエット入ってないじゃん!!
僕がMPランクに載ったのは44th seasonなのでアディショナル追加後になります。もちろんアンリエットも実装されています。RAGEのファイナリストも進化ロイヤルにはアンリエットを採用していました。要するに必須カードです。
それではなぜ採用しなかったのか。理由は1つです。
遅い!!!!
アンリエットは5コストのカードですが真価を発揮するのは7(回復)〜9ターン目(ドロー)になります。
リーサルターンに回復とかドローをしている場合ではありません。ということで抜いていました。
そして、リーサル札になれるシズルを3〜5ターン目にアイテールでサーチできるので1ターンサーチに余裕が生まれました。
前環境といえば、式神、妖怪、自然D、そして進化ロイヤル。この4つのデッキが目立ったかと思います。
まずは式神から、序盤からアグロプランを取り、クオンの出てきたターンにシズルのユニオンバーストで守護を貫通して勝つパターンが1番多かったです。
次に、妖怪は攻撃、体力、どちらかが1のフォロワーがほとんどのデッキだったので体力1はトレードしやすいですし、攻撃1に関しては無視していました。
ちなみに、セレス→7ギンセツは捨てて回していました。勝てません。
そしてドラゴン。ドラゴン対面は少し特殊で、貴族の舞踏を3ターン目に積極的に使っていました。
ドラゴンは最序盤のボードの取り合いに弱く、当時はイアンやジェネドラで処理をしていました。
なのでイアンまでに5面埋めておく必要がありました。
ジェネドラに関しては半分捨て気味でしたが、相手の盤面も空になるのでペインレスや躓きのエンハンスを安定して使うことができていました。
最後にロイヤルミラー。ミラーと言いつつも相手はアンリエットをしっかり採用しているロイヤル。ここに関しては完全に不利マッチ。アンリエット置かれたら負けでした。アンリエット不採用がここに来てひびきます。
と、こんな感じの前環境でしたが、なぜこんな話をしているのかと言うと、思考の路線が今回と同じだからです。
それでは本題に行きましょう。
デッキ紹介
そもそも、なぜ今回は自然ネクロを採用したのか。
ちなみに、MPを盛る条件に当てはまるデッキは他にもあります。
・機械V:7神→8モノ(神投げずに7モノ)というムーブが安定で早く盛れそうな気がする。しかしほとんどの試合で神に依存する上に今環境のメタ対象。メタから外れるために神を抜いてアグロに寄せるということも現状厳しい。条件には当てはまるものの構築に限界を感じたため不採用。その他、神に依存するデッキは軒並み不採用。
・リノセウス:コントロールデッキとか言っときながらリーサルターンは機械Vと変わらず、上振れ時には6リーサルという破格のメリットを持ち合わせている。
しかし1ターンにプレイする枚数が多いため、ターン数に比べで時間は浪費してしまう。精神的にも辛い。その他、基本的に受け身になるデッキはMP盛りに向いてない。
・自然ビショップ:アグロ性能の高いデッキ。平均リーサルターンは6-7と文句無しの性能。
しかし、回復に対して絶望的に弱く上位のデッキには回復が採用されているものばかりなので苦しい。
一方、自然ネクロはトートを起動出来れば回復は貫通して勝つことができる。神に依存しない。アグロプランを取れる。上位のデッキに対しての刺さりもそこそこ。ということで採用しました。
そのデッキがこちら。
まだまだ調整の余地はありそうですが、とりあえずこんな感じです。
(調整しながらMPを盛ることも大事!環境は毎日変わる)
先程から神、神、言っていましたが不採用。理由はアンリエットと同じで遅いから。よく見かけるエンネアや絆の共振も、同様の理由で不採用。
(普通に強いので勝ちたいだけの人は是非採用してください)
それでは、キーカードを説明していきましょう。
トート
このデッキの勝ち筋です。もはや前寄せとかそういう話ではありません。このカードがないと始まりません。
このデッキでは6-7ターンでのトート起動を狙っていきます。
今後、ここでは発動したラストワードの数だけではなく、そのカードの持っているラストワードのポテンシャルを"ラスワカウント"として記載します。ラスワカウントは数字が大きいほど強く、同じ数字ならコストの低い方が強くなります。
(例:トートのラスワカウントは2コストで1)
王墓の骸(以下骸)
今環境の隠れやばいカード。3コストでラスワカウントは1(このデッキでは1番弱い、エンハンス時は6コストで2)ですが、序盤であればトートなどのキーカードを探してくれるカード。
ヤバいのは後半でトート起動後にエンハンスで使うと、骸本体が2ダメージ、出てきたアミュレット2種にそれぞれ2ダメージ(計4ダメージ)、そして骸が破壊された後に出てくるゾンビとリッチにそれぞれ2ダメージ(計4ダメージ)が付与されるので6コスト10ダメージの化け物になります。
ネクログループ・ルベル(以下ルベル)
ラスワカウントは5コストで1、それに加えてプレイしたナテラの大樹1枚につき+1です。(場に既にナテラの大樹がない場合はラスワカウント総数-1)
感覚としてルベルが場にいる状態であればナテラの大樹のラスワカウントが2倍になると考えてくれて大丈夫です。
トート起動後は相手の盤面に辺り先さえあれば、ルベルが出すネクロアニマルズが2ダメージ、ナテラの大樹が2ダメージと出てくるアニマルズで2ダメージ(計4ダメージ)なのでルベルを出した後にプレイできるナテラの大樹の数×4+2ダメージを出すことができ、平均リーサルターンの8ターン目ならルベル本体が自滅することなく14ダメージを叩き出せます。
さらに、0コストのナテラを抱えておくことによってさらにパワーを発揮することができます。可能性は無限大。
ナイトメアイーター(以下イーター)
ナテラの大樹が場にあることがほとんどなので、5コストでラスワカウントは1〜4になります。
墓地12でネレイアを返すことができます。
盤面処理性能、ラストワードによる回復効果と耐久力のあるカードで、トート起動後は基本的に8ダメージを出すことができます。
基本的にアグロ性能はないカードですが、序盤のアグロプランが崩された時に勝ちを拾えるカードになります。
大妖狐・ギンセツ(以下ギンセツ)
コスト9のカードですが一般的にアクセラレート5で使用するので5コストのラスワカウント3のカードになります。
恐らく、勝率を意識した構築には採用されてないのではないでしょうか。理由は神のノイズになるから。
しかし、このデッキには神はいません。そのためギンセツもはや入れ得のカードです。
そして、トートの最大の弱点はトート起動ターンに相手の盤面に干渉できないというものです。特に7ターン目というと神のターンになりますがギンセツ(狐)は攻撃1で守護を持っているので擬似的な盤面ロックをすることが可能です。ギンセツで6ダメージ、次のターンに8PPルベルで14ダメージ出るので、20ダメージ。この勝ち筋は覚えておいて損はないでしょう。(ナテラの大樹にトートのラストワードを付与する必要があるので0ナテラが必要な点には注意)
イグジストソード・ギルト(以下ギルト)
そのままプレイすることはないのでラスワカウントという概念の存在しないカード。
ドロー効果によってトートなどのキーカードを探しに行くことができます。
トート起動後は1コストで実質、即2ダメージという効果に化けます。
それでは、プレイング解説に移ります。
基本的なマリガンですが、以下のカードを探しに行きましょう。
基本的にアグロプランを取りたいのでミーノはキープ。先攻ならミーノの代わりにコープスドッグをキープしても構いません。コープスドッグとミーノが両方ある場合はミーノをキープしましょう。
2コスト帯のフォロワーカードはギンセツを含めると10枚で無理してキープしなくても引けるので強気にナテラを回収できる案内人とシープを狙いましょう。
3コストはしっかりとコストを綺麗に使いたいのでこの2枚はキープ対象。しかし、後攻の場合は相手にテンポを取られると辛いので2コストがいない場合、骸は返しましょう。霊媒師は単キープで大丈夫です。
逆に、霊媒師がいる場合、上記以外の2コストフォロワーもキープ対象になります。
対コントロールエルフ
先4:6 後3:7
基本的に勝てません。こんなことを言うのはあれですが、ランクマ程度であればエルフ不慣れ勢が下手なプレイをしてくれる可能性があるのでそこが勝ち筋です。
対進化ロイヤル
猛虎軸なら先8:2 後7:3
ゼウス軸なら五分になります。
進化ロイヤルは手札からの突発的な打点が猛虎とゼウスくらいしかありません。ゼウスはどうにもなりませんが、猛虎はギンセツや黒騎士の守護で容易に止められます。
ロイヤルは5ターン目までは最強クラスの展開ができるクラスなのでアグロプランは最初から捨てましょう。後攻ならミーノを返してしまって大丈夫です。2コスト、もしくは骸が引けている場合はイーターをセットキープして5ターン目のエミリアに備えます。
ここを乗り切ってしまえばあとはこちらの時間です。
ひとつだけ注意点。某YouTuberの影響で神話の剣を採用したゼウス軸のデッキがありますがこれには勝てません。捨て試合です。
対式神
先6:4 後3:7
アブソーブスペルを避けるゲームです。避けられなかったら潔く負けましょう。
6クオンに耐性をつけたいので6ターン目までに墓地を12枚稼いでイーターを起動できるようにしましょう。
そこを乗り越えられればほぼ勝ちです。
対自然ドラゴン
先8:2 後5:5
ドラゴンの最序盤のボード処理が弱いのは現環境も変わらないのでアグロプランで10点ほど削った後にトートでフィニッシュを狙うのが理想です。相手の神着地ターンまでに強い動きができていればトートすら要りません。
負け筋をあげるなら、トートが引けないのと先攻で5神されて……とかくらいなので余程のことがない限りは負けません。
対機械ヴァンプ
先7:3 後4:6
特殊マリガンで、他のキープ対象カードが引けているならトートをキープしましょう。相手の神が着地するターンまでにトートを置けないと負けです。全力でトート起動を狙います。アグロプランは捨てましょう。
画像が自然ヴァンプ対面なのはご了承ください。
1つ前の盤面でイーターを切らされてしまった場合の説明です。ヴァンプ対面で最も注意したいのはやはり6ターン目のネレイアになります。
これは先攻だからできることですが、イーターを盤面に当ててから骸をエンハンスで起きます。すると相手のネレイアが盤面に当たったあとでもゾンビとリッチが出てきます。出てきたゾンビリッチまで処理されると墓地が12枚になるのでイーターで処理が可能な上にトート起動まで繋がります。もうここまで来たら勝ちです。
これは自然ヴァンプ対面でも同じことが言えるので覚えておくといいでしょう。
対自然ヴァンプ
先6:4 後6:4
基本的に機械ヴァンプ意識のプレイで問題ありません。しかし、相手がナテラやルインウェブスパイダーの結晶を置いてきたタイミング(自然ヴァンプと判明したタイミング)でギルトを手札に温存しましょう。
ギルトで自分の盤面ロックをかわしながらトートでのフィニッシュを狙います。ルベルやイーターはスパイダーに引っかかりにくいので当て先を用意した上で使いましょう。
対自然ネクロ
ランク用ではなく一般的な神採用型のネクロです。
先8:2 あと8:2
ほとんど負ける要素がないです。エンネアの処理用でギンセツは単キープ。機械ネクロ相手の場合も4エンネアさえ突破出来れば勝ちなので特に触れることはないでしょう。
機械ネメシス
先5:5 後6:4
後攻の方が有利な珍しいマッチング。理由は後攻方が1枚多く引けるから。お互いに引きたいカードを引いたもん勝ちのマッチングなので少しでもキーカードを探したい。よって、トートは単キープ。ベルフォ着地までに起動させて、ルベルでOTKが理想。そのため大量のナテラとルベルを大事にしましょう。
先攻の場合はアグロプランを取って、なるべくエアリアルクラフトの隙を与えないのが理想。
全対面共通
多分ここが1番大事。
まず、コストは綺麗に使い切る。
どのデッキでも基本ですがこのデッキは特に大事です。
ナテラを温存したい場合でも1コスト余っているなら使いましょう。温存するのは0コストのナテラで十分です。
また、残りのPPを埋めるカードがない場合0ナテラを切ってしまっても大丈夫です(ルベル見えてない時のみ)。
その1ドローで繋がる可能性は大いにあります。
次に、トートが起動していな場合処理のパフォーマンスが同じならルベルを優先して使いましょう。
そして起動ターンにトートが引けない時、思い切って盤面ロックしてドローに専念するのも手です。この時手札の圧迫には気をつけましょう。トップでトートが燃えたら元の子もありません。
と、こんな所でしょうか。
僕はこのデッキを使って6月のMPランクを狙っていこうと思います。
正直なところこのネクロ1本でやるのも辛いので他のデッキもいいのがないかと探しながらやるつもりです。
5ターン目まで最強のロイヤルなんかも魅力に感じてます。
最後に、このデッキを使ったからと言ってMPを必ず盛れるわけではありません。結局のところ、練習あるのみです。それでダメなら他のデッキに手を伸ばすのも手でしょう。(実際に相手するデッキも使ってみないと対処法が分からない)
みなさんも機会があればランキング上位を目指してみてはいかがでしょうか。
それでは、これで終わろうと思います。ここまで読んでいただいてありがとうございました。