札幌たび|ひとりを手放したら辿り着いた場所。
先日、友達のいつみさんと、いつも髪を切ってくれている佐藤さん&その奥様のシナさんの4人で札幌に行ってきました。
出発当日は6時に家を出て、オットに駅まで送ってもらうことになっていました。なのに、なにをどう勘違いしたのか、前日にアラームを5時半にセットしてしまい、さらにアラームが鳴った後もしばらくまどろんで、やっとベッドから出たのは5時49分。トイレで同じく今起きてきたオットと鉢合わせして「あれ?早いね」と言いかけ、そこで初めて「わたしが遅いのか!!」と気づいた次第です。
美容師の佐藤さん夫婦とは旅行前に2度ほど一緒にご飯を食べたことがあるのですが、担当してくれている美容師さんと美容院の外で会うってちょっと緊張感ありませんか?いつもカットの後、一生懸命髪をセットする方法を教えてくれるので、それをちゃんとやっていること(いや、実はあんまりやっていないんだけど)見せないと!と思ってしまうのです。
だから、本来であればこの日も朝シャワーして、ドライヤーで毛の流れに気をつけながら乾かして、ワックス的なものでセットしようと思っていました。
…しかし、出発10分前!
飛行機なので時間変更はできません。
仕方なくしゃしゃっと顔を洗って、ちゃちゃっと歯を磨いて、…とそこで時間切れ。自分の髪がどうなっているのか見る暇もなく、どすっぴんのまま空港行きのリムジンバスに乗り込みました。
空港のトイレでぴゃぴゃっと塗ったり描いたりして、いつみさんと合流。そうそう、いつみさんとはまぁまぁ長い付き合いになりますが、旅行は初めてです。
新千歳から札幌に行くと、一足先に着いていた佐藤さん夫婦がレンタカーで迎えに来てくれていて、まずは札幌といえばラーメン!ということでランチはラーメン屋さん。
お腹も程よく満足したところで、クラークさんに会いに羊ヶ丘展望台に行きました。
ソフトクリームの後は藻岩山山頂展望台へ。
さらに豊平川さけ科学館…は休みだったので、その付近を散策。
レンタカーと佐藤さんの情報収集力のおかげで、サクサクと観光スポットを回った後は、いったんホテルにチェックインしました。
ホテルの部屋には珍しくドラム式の洗濯乾燥機と洗剤、電子レンジに靴乾燥機まであって、びっくりしました。今回はたった3日だし、グルメツアーだからどれも使う予定はないけどね〜と、思っていました。…その時はまだ。
夜はシナさんのお友達のお寿司屋さんを貸し切って、シナさんのご両親と幼なじみカップルさんとご一緒しました。
もうね、北海道のお寿司屋さんの本気を見ました。素材のレベルが違う上に、仲良しメンバーだからこその大盤振る舞い。
わたしもオトナになってけっこう経つので、お金を出してそれなりに美味しいものを食べてきたつもりです。でもね、花咲がにとか、見たことないぐらいぷるんぷるんのじゅんさいとか、とうもろこしとトリ貝の茶碗蒸しとか、とにかくそれを食べたいと探し求めたとしても、なかなか巡り会えないものが次々に供されるんですよ。
「わたし、明日死ぬのかもしれない」
って3回ぐらい思いました。
シナさんのご両親もお友達も、お世辞抜きでめっちゃ素敵な人たちで、初対面のわたしといつみさんをほんとに暖かく輪に入れてくれたのです。
ここから二次会にも誘われたんだけど、もう爪楊枝でお腹をつついたらはち切れそうなほどだったので、おとなしくホテルに戻りました。途中のコンビニで胃薬買って。オトナのグルメツアー、胃薬は必携です。
「旅と言えばひとり旅」だったわたしが辿り着いた場所は、初対面のひと達の中でただただ美味しいものを気持ちよく食べていたら喜ばれて、もっともっと美味しいものを提供されるという不思議な場所でした。
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