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VRCで過去一かっこいい曲

お久しぶりです。あの、先週末からVRChatでMusicVket2というのが開催されているんですけど、とあるアーティストにむっちゃくちゃガツンと殴られまして。その話です。

まずは試聴音源を聞いてください。





ヤバくないですか?




こんなやばいアーティストがVRCにいたの意味が分からなさすぎる…
かっこいいピアノのイントロにギターが鳴りシンバルが拍子を刻んで入って来て…
試聴音源冒頭10秒の時点でヤバい。このブースで試聴音源を聞いた私はその場で膝から崩れ落ちて泣きました。それだよそれ!そのイントロだよ!と叫びました。これがもしVRライブのイベントで「新曲です!」と発表されていれば大声で叫び喚き散らしインスタンス全員からミュート、いやVote to Kickを受けていたことでしょう。
そしてイントロの直後にサビのワンフレーズを持ってくる試聴音源の構成、ターゲットはお前だ!と銃口を突きつけられてます。いえ、気づいた時には薬莢の匂いが立ち込め、床には赤い液体が流れていました。EPの試聴音源前半25秒、私を死に至らしめるには十分な音でした。しかし試聴音源は続きます。27秒から始まるギターのフレーズ、私はどこかで聞いたことがある気がします。これはきっと走馬灯です。

以下走馬灯

晴れた夏の日を思い出します。
むせかえるような暑い夏の日です。
入道雲が見えています。
そんな夏の日、私は何を聞いていましたか。
この音に覚えがあるとすれば、私がこの世界に来た夏休みです。
走馬灯になるほど身に沁みついた記憶、
新しい音に感動したあの夏の日です。
きっとそんな夏のある日を…
どんな曲よりもかっこいいと信じてやまなかったカゲプロを

私が思い出したのはあの時と同じ感動でした

走馬灯というのは自分の過去の経験を辿って今の窮地を脱するためにあるといいます。私が10年前に感動したとき、どんな対応をしたか。それは推しの応援です。楽曲を買います。ツイートします。布教します。この曲のどこがいいか、何がいいか、語ります。1日に5回くらいリピートします。スーパーへ行って帰る間にも口ずさみます。聞きこみます。音楽に対して消費という行動でしか感謝を伝えられない視聴者が最大限できることをします。
(ちなみにこの後、アルバムを聞きこんでなおお金を投げたい!と思ったのでVirtualMarketβだけでなくBoothでもEPを買いました)

好きな音楽を布教するDiscordサーバーにリンクを貼りました

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そして話の合うリアルの先輩にもLINEで送りつけます。

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そしてVRを外してダウンロードした音源を聞きます。

EPに入っていた曲は3曲、試聴音源の前半に入っていたピアノイントロからギターが唸ってシンバルが入ってくる曲はEP2曲目の怯懦、後半の走馬灯の様な曲はEP1曲目の至純、そしてTwitterに少しだけ試聴音源が貼られている3曲目が諦観、どれもこれもいいです。

1曲目「至純」
この曲はイントロのギターのダーダダッダダッダーダダッダダッダーダダッダダッっていうのが好きなんですけど、試聴音源に含まれていない歌メロもいいんですよ。この曲ってブレイクを挟んで前半と後半が分けられていて、歌メロは後半にしかないんですが、この後半のボーカルの組み合わさり方がいいんですよ。

2曲目「怯懦」

試聴音源の前半に入っていたピアノイントロからギターが唸ってシンバルが入ってくるむっちゃかっこいい曲です。私に致命傷を与えた曲です。この、なんていうんだろう、高速ボカロックなんですよ。高速ボカロックが書ける人間には絶対の信頼がおけます。それを歌う場合、それは作者の素が出た真実です。1番AメロからBメロへのスムーズなつなぎ方、サビの盛り上げ方、2番Aメロ後半でアレンジを加え2番Bメロで雰囲気変えてみたり、間奏の後にブレイク挟んで落ちサビそしてサビ、これが王道高速ボカロックだ…!っていう音と構成と歌詞をしている曲で人間ボーカルが魂込めて歌ってるの大好きなんですよね。ぜひ聞いてください。

3曲目「諦観」
ここでそのかっこよさの正体がわかります。Twitterに試聴動画が貼ってあるので是非聴いてみてほしいのですが、その動画にある「作曲:やといち」「作詞・歌:nyure6」、あぁ、なるほど、そりゃあ私が好きになる音だわ。と納得しました。

私はすでにやといちさん(作曲者)を知っていました。好きなボカロPがVRChatにやってきてmusicVketに出展していたというのを私は見逃さなかったわけです。たった4曲しか出していなくても、それが今ここに結びついてしまったわけです。私の好きな音、どこまでも同じで、どこまでもついてくるし、どこまでも続いていくんだなと思いました。


これがVRCで過去一かっこいいと思った音楽です。

いえ、私が2年前好きだった音楽家の新曲とも言えるかもしれないです。


その試聴動画、「はじめまして、sampledです」という文言に付けるにしてはあまりにもかっこよすぎるんですよ。「はじめまして」と一緒に出していい音楽じゃないんですよ。そういうことなんですよ。私にとっては「はじめまして」ではなかったんですよ。けど、sampledのEPがただひたすらにかっこいいし、良すぎて私が死んだのも事実です。久しぶりにこの感動を覚えました。ありがとうVRChat、ありがとうMusicVket、ありがとうsampled。はじめまして、私がVRCで一番好きな音楽。


というかっこいい締めを入れたかったわけですが、sampledさんがいくらVRCで注目されようと、私は「3年前から知っていた!」とマウントを取りたいと思ったりもしています。


ボカロに感動を覚えた10年前の私、見てるか、やってることも何も変わってないよ。



最後にsampledさんの各リンクを

Twitter(sampled.・VRCアカウント)
Twitter(やといちさん)
Booth
MusicVket2
VirtualMarketβ
YouTube

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