Stella
この前noteを投稿したばかりですが、感情になったのでnoteを書きます。
8/30にVRChatのフレンド、GlinTFrauleinさん(以下GlinTさん)の誕生日イベントがありました。本来の誕生日は7月15日なのですが、諸々の準備とか六曜との兼ね合いとかで1か月半遅れての開催になったらしいです。だがその入念な準備もあってか、この誕生日イベントがとんでもなくすさまじかったので、感情のnoteを書きます。
簡単に言うと、75分の誕生日イベントと、パーティクルライブで構成された45分濃縮版「不可解」です。
ここでいう「不可解」とは、THINKRの神椿スタジオ所属VSinger花譜による1st ONE-MAN Liveのことです。誰も花譜にはなれません。可不を使おうと、神椿メンバーであろうと、初音ミクであろうと、彼女ほどの信仰を集めることはできません。その上で、私はGlinTさんの誕生日イベントを「不可解」と表現したいのです。
彼女はもちろんVTuberではありません。VSingerでもありません。歌を歌いません。私がこの記事を書いてる間もGhostDashというVRChat上のゲームのRTA記録を塗り替える様子を配信していますが彼女は私にとっては一人のFriendです。VR一般人です。フレンドたちとゲームワールドを巡り、VR-TRPGを遊び、ラジオ体操をし、VR睡眠をし、時にはNeosVRに行ったりChilloutVRに行ったり、1週間VRをかぶり続けたり、パーティクルライブの使い方を理解しているだけの一般人です。私が思ってるだけかもしれませんが、私にとってGlinTさんはそういうフレンドです。それでいて、オタクです。私も人のことは言えませんが、Vと名の付く人たちに魅了されてVRCにやってきた、このVR世界に数多いるVのオタクの一人です。そして、だからこそあの誕生日イベントができたのだと思います。
私が誕生日イベントが始まっていることに気づいたのは21:40分ごろ、すでに誕生日イベントが始まって40分も過ぎていましたが、なんとかjoinしてスタッフに案内されながら、GlinTさんの前にできている列に並びます。その時は何の違和感もなく列に並びましたが、後から考えるとフレンドの誕生日イベントでスタッフに案内されて列に並ぶ…ってVRCでもなかなかない状況だったなぁと思います。誕生日イベントのために作られたワールドにはGlinTさんが制作・協力したBoothやイベントの展示と、通路には有志の方々が提供したGlinTさんの写真が掲示され(私も何枚か提供しました)、奥の扉の向こうにはライトに照らされたステージがありました。ツーショットや集合写真を撮ったり、写真を眺めていたりするうちにスタッフからの案内でステージ前に集合、いよいよライブとなります。
GlinTさんのパーティクルライブは総じて「好きだから」だけではない理由で制作されている印象で、今回もGlinTさんの「Project MoonChild」にちなんで1曲目は少年ラジオの「MoonChild」、2曲目はアバターの名前に合わせて「スピカ」、3曲目は誕生日イベントワールドのBGM「SUMMER TRIANGLE」、4曲目はmurakiyoさんによる薄荷ちゃんのイメージソング「薄荷ちゃんは可愛い!」、5曲目は7月生まれのGlinTさんのパーティクルライブの7作目ということでVSingerアメノセイの楽曲「7」となっていました。合間にMCを挟みながら進行していく様子はさながらVTuberのライブのよう、「ちょっと水を飲みます」に対する観客からの「お前を水を飲むんかぁ!」「お水助かる」など、VTuber/VSinger界隈でよく見るコールもありました。パーティクルライブの内容に関しても様々なパーティクルライバーの影響を受けたであろう演出が多々あり、極めつけはおそらくGlinTさん本人の動きでしょう。GlinTさんは長らく3点トラッキングで活動されていましたが、今年の春からフルトラになり、今回のパーティクルライブでもその性能をいかんなく発揮。パーティクルとムーブとアバターとMCと、様々な要素がGlinTさんなりに解釈され、組み合わされた素晴らしいパーティクルライブでした。「次が最後の演目です。完全新作になります。」というMCの後、5曲目「7」が披露され、舞台に捌けていくGlinTさん。
そしてどこからともなく湧き上がるアンコールの声、ステージが消え、暗転、衣装を変えステージに再登場、この演出は…と思った矢先に始まる語り、少しどよめく観客席、この展開は紛れもなくあの不可解でした。
花譜が最初に「不可解」で「御伽噺」を披露したとき、彼女は観客に最初にこう語りかけました。
「君は、私のこと、好き?」
演出とは知らず観客席から「大好きだよー!」と叫んだ観測者がいたこと、あの時の記憶がまさにこのGlinTさんの誕生日イベント、Project MoonChild「Starlight!」で呼び起こされました。観客はだんだん演出だと認識し始め静かになり、響くのはGlinTさん、いや、アイドル「MoonChild」の語りだけ。ここではGlinTさんではなくアイドル「MoonChild」として、3分だったか5分だったか、「祝詞」と称されたその演目を、きっとそこには誰も知らないアイドルの姿がありました。「MoonChild」に込められた意味、SkyBoxの一番星に見守られながら始まる「天球、彗星は夜を跨いで/星街すいせい」のパーティクルライブ。祝詞の一説「鋲を打つ」が心に引っかかっていた私は、ここで「おいおいおいお前やりおったなお前!お前それが許されると思ってんのか!おい!」と限界オタクになりながらミュートしたマイクの手前で叫んで、そしてMoonChildのデビューを見届けることになるのです。
天球の終演後、Nazellさん、さまさまさん、えいにゃんさんによるサプライズ合作パーティクルライブが披露され、GlinTさんの感謝の言葉とともに誕生日イベントは幕を下ろします。
この後ツーショット撮影会が再開したのですが、その時に私が彼女に言ったのは「御伽噺、むっちゃよかった」ということでした。きっとあの場でVの音楽との文脈を感じ取れたのは私一人だったかもしれないけど、私はあの場所でStarlight!を見られたことが誇りだと思っています。Starlight!は初見で見て殴られてほしい。Vのオタクならなおさら、だけど、この感動はきっと一回目だけなのです。GlinTさんのStarlightには「祝詞」があるから行こう、ではないのです。普通のパーティクルライブイベントを期待して見に行ったうえで、なんだったんだあれは!と衝撃を受けて、感動してほしいのです。花譜の不可解だって、VSingerのライブを期待していったうえで、裏の文脈である御伽噺に殴られたからこその感動がありました。だから、このnoteを見ていてかつGlinTさんのStarlight!を見ていない人はこのnoteを見た記憶を消してください。このnoteの記憶を消した状態でGlinTさんのライブを見てください。初見でGlinTさんの演出に殴られてください。そして、私と同じように感情になってください。
私が知らないだけかもしれませんが、あれだけ動き、喋り、演出に合わせたMCを入れ、愛され、「ライブ」として成立したパーティクルライブイベントを私は知りません。何かしらの活動に対する感情が強く込められた、素晴らしい誕生日イベント・Starlight!だったと思います。
以上、私の尊敬するVRCのFriend、GlinTFrauleinさんの誕生日イベント、つまりはアイドルMoonChildの記念すべき初イベントに参加した感想になります。GlinTさんのライブを見てない人はこのnoteを読んだ記憶を忘れてください。私はもう初見でこのライブを見られないことが悔しい。すべての記憶を消してもう一度初見で殴られたい。それだけです。
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