暗黒外道、雪の京都の人情で温まる

財布を落とした

　昨日、外出してバスを降りた。精神障碍者保健福祉手帳を使って無料乗車した。そこまでは記憶がある。
　バス停を降りたところ、すごい吹雪にあって一時ホワイトアウトした。
　家の近くのコンビニで軽く買い物をしようとしたら、財布がなくなっていた。普段と違うことが起こると、精神障碍者は何かしらなくす。鍵とか。

　それでコンビニと降りたバス停の間を３往復くらいしたのだが、なかったので警察に行って遺失物届を出した。

　一晩寝て、昼頃にクレジットカードを止めて新しい番号を発行してもらう手続きをした。

財布が見つかった

　それから約４時間後警察署から電話が来た。警察には携帯電話の方にかけろと言っていたのに家電にかけてきた。まあ、それはいい。
　とりあえず記録的な豪雪で自宅近くもかなり雪が積もって、すべてのやる　気をなくした僕は昼まで寝た。

　そのあと不安になったのでクレジットカード会社に電話をしてクレジットカードを止める手続きをした。そしてまた夕方まで寝た。

　それくらいクソ寒かったのだが、親切な人が警察に届けてくれたらしく財布は見つかった。まだ中身を確認していないが、障碍者手帳も見つかったようだ。

　いやー、この糞寒い中、警察に届けてくれる人がいるなんて、なかなか人間の人情も捨てたものじゃないですね。僕はグロンギ怪人ですけど。
　欲を言うと、昼過ぎにクレジットカードを止めて番号を変える前に連絡してほしかったけど。
サブスクとか通販とか分割払いとか、地味に手続きが…。

　まあ、僕は人間が嫌いだしグノーシス主義だし基底現実の創造神は悪のデミウルゴスだと思っているし反出生主義者だ。
　でも、人間の全部が嫌いなわけではなく、こういう親切な人には素直に感謝する。そもそも、グロンギなのに虐殺文法をネットに気が向いた時に書き込む程度のゲゲルしかしていないし、リントの文化、富野由悠季作品などのアニメが好きで好戦派のグロンギから離反している怪人なので。

　反出生主義者だけど、それは「人口が多すぎると一人当たりに分配される資源やエネルギーが少なくなるので、一人一人の幸福のためには人間の数は少ない方がいい」という理論なので、実は人間の不幸は積極的に願ってはいない。

　また、デミウルゴスの能力もそこそこわかってきて、デミウルゴスは僕の周りの人を自殺させたり、僕を過労死寸前に追いやったり、僕の人生に徒労感を与えるていどの権能しかなく、直接僕を殺すことはできないっぽい。
　（僕が過労死しかけたときはデミウルゴスよりも上位の神格の脳内妹がピングドラムを持って僕を蘇生させたので）

　デミウルゴスは財布を無くしたりクレジットカードの手続きが少しめんどくさい、程度の嫌がらせはできるけど、それ以上の能力はなさそう。まあ、デミウルゴスは基底現実の世界の創造主で泥人間の主なので、糞社会の中で僕が働こうとしたらたいてい最悪な労働環境になるんですけど。

　そういうわけで、めんどくさいことはあったけど、ちょっと無駄に疲れさせられただけで財布は見つかったので。
　まあ、暗黒外道黒魔神闇グロンギ怪人だけど、人の人情には感謝したいと思います。
　今日は遅いので取りに行けないけど。中身が抜かれてないといいなー