見出し画像

97年夏、もうひとつの思い出

過去2回、97年夏にスポットを当てて書いておりますが、B-BOYシーン全体としても重要トピックになるであろう出来事がありました。
当時の「ROCK STEADY CREW JAPAN」皆さんが、原点となる代々木公園にて「東京ビーボーイズ」と名乗りブレイキンを始めてから15年の佳節となったのも、この年1997年でありました。
そんな15周年に開催されたのが、「TOKYO B-BOYS 15TH ANNIVERSARY」なるブロックパーティでした!

自分の記憶が確かならば、日本でHip-Hopの4大要素「Breakin」「DJ」「RAP」「Graffiti」が一つの場所に凝縮され、無料で大々的に開催されたブロックパーティは、この年が一番初めなのではないかと思います。

この情報は現代みたいに、WEBやSNSで情報が届く訳でなく、人伝いに流れ流されそれぞれの元に届き、皆が開催場所へ向かいそこで知り合いとは「来たね~!」となり、ライバル視してる人や見知らぬ人とはちょっとピリリとした緊張感も漂いつつ、DJの流す音にワッカ(いまで言うサイファー)を囲い踊りを繰り出す。
そんな光景が各地から集まるB-BOYによって、代々木公園の野外音楽上前で築かれておりました。

自分も「D.I.CREW」の先輩たちと現地で集まり、「DANBALL」のメンバーとも再会したりしつつ、緊張感漂うワッカへと飛び込んで踊ってなんてしておりました。
その頃の映像が奇跡的にyoutubeにアップされてるので、記念に載せておくとします(笑)。

この映像、自分の記憶が確かならば、「NAOYA」さんが映像創りや編集をやりだした頃で、その手伝いとしてダンボールメンバーの宗一郎や、MUNE君がカメラ撮影をやってたんじゃなかろうかと。
要所要所でカメラ回してた記憶があったりです。
それを編集して、後に2本立てVHSで世にドロップされたのを自分も誰か伝いで入手して観たりしましたねぇ。うーん懐かしい☆

ちなみに、このワッカで出てくるダンサー1人1人、今もって語られるレジェンドは勿論、知る人ぞ知るあんな人、こんな人が登場するので90年代好きからすると、なかなかの面白マニアックレア映像ですね(笑)

そして、このブロックパーティが翌年から「B-BOY PARK」と銘打たれ、あとは説明不要のヒップホップパーティとなったわけですね。
2000年代になると、自分も社会人となり色々アンテナの張り処と行動が変わってくるので、世の中的に大きくピックアップされてマスコミ伝いに見聞きするものの、そこまで足を運ぶことがなくなるのですが、このイベントがなければ、今のヒップホップシーンの成り立ちは無いと言っても過言ではないなと、個人的には思うわけです。
そんなヒップホップシーンにとっても重要トピックがあった、97年夏でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?