怖い話(漫才)

ボ:今練習したいものがあって
ツ:何?
ボ:怖い話
ツ:いいね。そういう話1つ持っていれば
いざ話す瞬間が来るかもしれないしね。
ボ:そう、だから一回聞いてもらってもいい?
ツ:いいよ
ボ:タイトル
「真っ暗な墓地に肝試しで行った時長い髪の女が現れて足を掴まれて怖かった話」(低い声)
ツ:ネタバレすごいな
内容は言わないで場所だけいうとかにしな
例えば「真夜中の廃病院」とか
ボ:「真昼間のマツキヨ」
ツ:真逆だわ
ただ買い物に行った話だから。違うのにして。
ボ:「手と手」
ツ:違う
ボ:「ひまわりの花」
ツ:それも違う
ボ:「青き春に君と見た夢」
ツ:爽やかなテイストにすんな!
怖がらせてよ、簡単なタイトルでいいから
ボ:「肝試し」
ツ:いいね
ボ:これは僕がぁ.....(タイトルをいうときの低く遅い声で)
ツ:喋り方はもういい!
ボ:これは僕が友達と二人で有名な肝試しスポットに行った話なんだけど
ツ:あるねそういう場所。
ボ:高い山みたいなところを車で登ってたんだけど急に耳が詰まった感じがしたの
ツ:まぁそれはね高低差あったりするとよくあることですからね
ボ:これはもう霊がきたなって感じて
ツ:ばかだぁ
ボ:結構高いところまで登って行って平地になったんです
そこには長いトンネルがあって。
ツ:うん
ボ:そのトンネルを通ると
100パーセント百発百中絶対確実に何かが起こるって言われてるの
ツ:めちゃくちゃ念おすね。絶対とか確実とか
ボ:過去にそこを通った人全員が言ってたから絶対なんだけど
ツ:どこ情報だよそれ、でもこわいな、、、
ボ:そうなの。んでそこのトンネルを通り過ぎたんだけど
ツ:覆されました
嘘かよ。めちゃくちゃ念押してたのに。
ボ:それもまた、霊のせいかもしれません。
ツ:うるせぇな!!
ボ:トンネル抜けた後に急に後部座席の一人が気分悪くなったから
車を止めたのよ。パーキングにしてから
ツ:シフトレバーの場所はどうでもいいから
ボ:その瞬間にバンっ!て窓を叩く音がしたの
ツ:急に怖えぇな
ボ:それでふと僕が座ってる運転席側の窓を見ると
ツ:うん
ボ:親指と小指の指紋が窓にくっついてたの
ツ:パリピ幽霊がいんな!
(親指と小指だけ立てて他はグー。)
ボ:僕怖くなっちゃって
ツ:怖くないけどな、、、
ボ:そのままアクセルをグーーって踏み込んだんだけど
全然車が動かないの!
ツ:パーキングだから!
ちゃんとドライブに入れて!
ボ:きっと霊のしわざなんだけど、、、
パーキングに入ってたの、、、(小声で)
ツ:知ってるよ!
ボ:ドライブに戻してアクセルを踏んだの
ツ:うん
ボ:そしたら後ろからタッタッタッタッタって聞こえて
ツ:え!追いかけられてるじゃん
ボ:だから僕もどんどんスピード上げていったの!
ツ:早く逃げて!
ボ:10キロ
ツ:ん?
ボ:20キロ
ツ:え?
ボ:30キロ
ツ:スクールゾーンかよ!
ボ:そしたらどんどんどんどん足音が近づいてきて
ツ:早く逃げて!
ボ:キキッー!
ツ:なんで止めたの!
ボ:止まれの標識があったから
ツ:ドライバーの鑑です!早く発進しろ!
ボ:それで走り出したんだけどやっぱ近づいてきて
タッタッタッタッタッ(だんだん大きく)
ツ:こわ
ボ:タッタッタッタッタッ(だんだん小さく)
ツ:あれぇ?、、、え?(2人で戸惑いながら前を見る)
ボ:通り過ぎてったの
ツ:だよねぇ!何しにきたのあいつ
ボ:そしたら急に窓バンって!!!!(力強く)
ツ:勢いがすごいな
ボ:全部の窓にこれがついてたの(親指と小指のやつ)
ツ:パリピが仲間を呼びました
ボ:助手席の友達が本当に震え出しちゃって
ツ:怖くないんだけどね
ボ:車内にかかってたクラブミュージックの音量を大にしたの
ツ:それのせいだろ!パリピ幽霊が来たの
ボ:そしたらもっと盛り上がっちゃって
ツ:それはそうだよ
ボ:みんなでクラブに行って盛り上がったって話(早口)
ツ:どんな終わり方?!ジャンル怖い話で合ってる?
ってかさお前友達と二人で肝試しいったんでしょ?
ボ:うん
ツ:話の途中で後部座席で1人気分悪くなったっていってたよね
ボ:うん、、え?、、、
ツ:それは誰?
ボ:え、、、待って怖いんだけど!
ツ:気づいてなかったのかよ!
気分悪くなった時どう対応したの
ボ:「大丈夫?」って
ツ:狂ってんな!呼んでもないやつ後部座席いるのに
ボ:待って怖くなってきた(目をつむる)
ツ:こーゆー時こそ落ち着いて
ボ:ちょっと今触んないでよ
ツ:え、、、(触ってないのに)怖い怖い怖い怖い、、、
ボ:あ、、、(何かが取り憑いたように目を開ける)
ツ:え?大丈夫か?
ボ:ウェイ(親指小指のやつやりながら)
ツ:パリピ幽霊!もういいよ!

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