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DeepChord Presents Echospace/Liumin(2CD)その2

その1はこちら

☆Liumin Reduced

曲名がUntitledばかりなので省略
1枚目を聴き終わった流れでこれを聴くと、空気感が一変する

始まりは精神世界系シンセ
悲しげなコーラスが随所に挿入

浮遊感がなく、蜃気楼のような音の流れ
それに沿って都会の環境音が入る
路上で歌ってる人、カラス、車の走る音やバック音
それらが絡み合い、非常にヤバい空気感を出現させている
なんかこう、上手く言い表せないけど不安なんだ...みたいな雰囲気

2曲目は1曲目の続きから精神世界系へ
ノイズとも取れる雨音か喧騒か曖昧な音が耳を侵食し、緩やかで死を迎えるようなシンセが脳に溶け込んでくる
いきなり街灯広告?らしき音声と電車の音が加わり、また序盤のシンセに戻る

3曲目は裏で穏やかで綺麗で灰色のシンセが漂う
その上に合わさっていく環境音
エレベーターの音だったりカラスの声だったり人の会話だったり
繁華街のど真ん中で取り残された気分になる
割と鬱曲
音は心地よいけどね

4曲目は電車の高架下音から
神経が張りつめたようなシンセがループする
ノイズアンビエントみたいな曲

5曲目は精神世界系シンセ
様々な環境音が混ざり合う
この曲の不穏さは凄い、音は綺麗なのに

6曲目、誰かの会話でスタート
ポポポーンという木琴か鉄琴かそんな感じの音がループする
非常に落ち着くと共に恐怖を覚える
市役所とかのあの延々鳴り響く音
代わりにシンセはなりを潜め、エレベーター音などが合わさる
そこから都会の喧騒とよく分からない広告が乗っかる
このアルバム世界には確かに人がいるはずなのに、とても不安な気持ちになる

7曲目もループ音の続きだが、そこに純度が高い精神世界系シンセが介入してくる
現実なのか夢なのかこの辺から区別がつかなくなってくる
神座ラーメンって音声広告あったんだね

8曲目は灰色シンセと鳥の鳴く音
中盤からはノイズまみれ
催眠音声のあなたの意識がシャットアウトみたい

9曲目はSunn O)))に近いアンビエント
猫の鳴き声だったりそういうのは聴こえるが、もう非現実感が辺り一面に漂う
後半に鳴り響くアコギで何かが解放された感が強い

10曲目は完全にホラーサスペンスの世界
JR東日本の音声が聞こえ女の子たちの会話が広がる
しかしほぼ全てに裏でノイズが乗っている
本当にこの世界はまともなのか?とさえ思ってしまう(病気

11曲目もそんな感じ
会話はすごく多いが完全に自分という存在が忘れられたかのような錯覚に陥る
(裏でチリチリ鳴っているのも気になる)

ラストはまた最初のシンセが復活
それに加え様々な会話が合わさる
時折ドアが閉まります、という音声が入るのだがそのドアに入ってはいけない気がする
多分抜け出せない

正直1枚目より2枚目の方が好き
1枚目は素晴らしいが、2枚目は素晴らしすぎて抜け出せなくなる
2枚目はSpotifyにはありません、CD購入するかDLしましょう

評価:10/10







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