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だから私はWordPressブログのサーバーにKinstaを選んだ

これまで何度もWordPressブログを始めようとして挫折を繰り返した。
自分の場合、挫折するタイミングは決まってブログを公開した後ではなく、ブログの公開前、構築段階である。

しかし先日、ついにブログを公開するに至った。まだ記事数は少ないものの、少しずつアクセス数が増えてきて、一部の記事が検索エンジンの上位にヒットするようになってきたことにニヤニヤを隠せない今日この頃である。

なぜ何度も挫折してしまったのか

これまで挫折してきた原因は複数あるのだが、表面的には以下のような事象に苦しんで、一つ一つの問題を調べて解決するのににすごく時間がかかった挙句、「あぁもういいや・・」と心が折れるのである。

  • ローカルのPCで構築したWordPress環境をレンタルサーバーにデプロイするやり方がわからない

  • DNSの設定方法がわからない、うまくいかない

  • HTTPSするやり方がわからない

  • データベースにログインできない

  • ブログサイトで画面遷移するとエラーになる

  • レンタルサーバーの管理画面で迷子になる

  • デザインがダサすぎるがカスタマイズ方法がわからない

  • 空のサイトを作ったはいいが何を書いていいかわからない(究極)

など。
もはや仕事でプログラムのバグを対応したり、システム開発の課題を解決したりするのとやってることはそう変わらない。あれ、趣味でブログ始めたはずなのに私今なんでこんな辛いんだっけ。

なぜ今回は公開できたのか

今回無事にブログ公開まで漕ぎ着けたのは、これまでの挫折パターンと今回は何が違ったのかを考えてみると、大きく2つ要因があると整理した。

「なぜブログをやりたいのか」

要因の1つはブログを始めるモチベーションの違いにあったと思う。

挫折したとき、私は「自分で自由にカスタマイズして、デザイン性に優れたかっこいいブログを作りたい」というモチベーションだったと記憶している。
だからブログというWebシステムの細部をとても気にした。Webアプリケーションとデータベースはどういう仕組みで動いているのか。PHPプログラムのどこを修正すれば画面のこの部分が変わるのか…。要はWordPressというシステムの仕組みを完全理解しようとしたのである。
これはこれでとても勉強にはなったのだが、細かく調べていくと次々に分からないことが出てきて、いつまで経っても公開できるレベルのブログは完成しなかった。

しかし今回のモチベーションは全く違う。今回私がやりたいことは「情報を発信したい」である。ブログを始めるきっかけについては下記の記事で解説しているため詳細は割愛するが、今回は「ブログを作る」ではなく「記事を書く」がやりたくて仕方なかった。

これは仕事においてよく言われる話だが、システム構築プロジェクトも新サービス導入プロジェクトでも「作ること」を目的にしてはいけない。モノづくりは手段であって、本当の目的はその先にある。作ったモノを使って価値を生むことだ。
駆け出しエンジニアだった昔の自分はこの考え方に至っていなかった。挫折から数年、社会人歴が少し長くなったおかげで、目線が高くなったのかもしれない。

ブログ構築作業を徹底的にラクする

2つ目の要因は1つ目に起因するものであるが、これは前回挫折したフェーズである「ブログの構築作業」を今回はほぼアウトソースしたことにある。
今回やりたいことは記事を書くことであって、作ることには正直興味がない。だからブログ構築はさっさと終わらせてしまおうと割り切ることにした。

たとえばサイトのデザインは一から作ることををやめてSWELLを導入してカスタマイズする、などを実行したが、最も貢献してくれたサービスがKinstaである。

「Kinstaの初期設定でユーザ名など入力後、数回画面をクリックするだけでWordPressサイトの構築が完了する(WordPress公式からダウンロードしてFTPアップロードは不要)」など、時短ポイントはこちらのブログ記事で書いているが、本記事では過去の失敗要因での観点で、Kinstaにしてよかったと思う点を書いてみたい。

まず、レンタルサーバーの管理画面で迷子になってしまうという自分が陥った事象について。
Kinstaの管理画面の一部がこれだ。

Kinsta管理画面

見てくれこのシンプルな管理画面を。管理画面に広告のバナーなどは一切なく、余計なメニューも無い。WordPress管理画面、サーバー、データベース(※)の情報が一箇所にまとまっており、見やすい。初見でもこの画面に到達できる動線・メニュー構成になっており、迷わない。
※このスクリーンショットではDBの情報は映っていないが、スクロールするとすぐ下にある。

これはKinstaがWordPressのホスティングに特化したサービスであるため、というのが大きいと思う。他社のレンタルサーバーは様々なCMSに対応しているため管理画面のメニュー数が多く、やむを得ずごちゃごちゃしてしまう傾向にあるように思う。

また、Kinstaは価格形態もわかりやすい。
Kinstaの価格は下記公式サイトの通りであるが、特徴としてプラン数が少ない。個人ブログであれば、おそらくStandardかProの2択、初めてブログを開始するならStandard一択だと思う。(ちなみに今回自分は試していませんが、他社のレンタルサーバーから乗り換える場合も1サイト分は無料で移行できるようです。)

他社のサービスでは、基本プランを契約した上で様々な「オプション」があることが多い。たとえばステージング環境、バックアップ機能などである。これらを付け加えるかどうかを迷い、また時間がかかったりするのだが、Kinstaはこれらの機能が利用料金に含まれているので、迷う余地がない。

確かに他社と比べるとKinstaは高いのだが、過去に初期構築で沼った経験を踏まえて構築やメンテナンスにかける自分の時間を工数換算して考えてみると、実は安上がりなのではないかと思えてくる。

自分がやりたいことを存分にやるために

と、こんな感じでnoteの1記事目を書いてみた。
この記事の企画段階では、「Kinstaの良いところを書いてオススメしたい!」と思って書き始めたが、書いているうちに「本当に自分がやりたいことに時間を使おう」という自分時間の考え方のような内容になってしまったが、多分本当に言いたかったのは最初から後者の方だったと思う。

仕事において「自分がやりたい仕事」はなかなかできない。だから今やっている仕事の中で楽しみを探すか、やりたい仕事ができるようにうまく立ち回ったりするのだが、どうしてもつまらない仕事というのは存在する。

そこで外部のツールやサービスを導入してつまらない仕事を効率化したいと思っても「そのサービスはいくらなのか?」「セキュリティは大丈夫なのか?情報は漏洩しないか?」「なぜそれが必要なのか?」などと様々な観点で上司と関連部署を説得し、サービスを使うためのお金を確保し、契約手続きをする。本当にやりたいことに辿り着くまでの道のりがとにかく長く、そうこうしているうちにモチベーションが下がったりする。

しかし、このブログは仕事とは関係ない、私が好きなだけやりたいことをやる私だけのプロジェクトだ。だから便利なサービスはどんどん取り入れて、最新テクノロジーも使って、色々なことを試すのだ。たとえばブログ記事を音声入力で書いたり、ChatGPTと一緒にSEOをやったり、アイキャッチ画像を画像生成AIに作らせたり。思う存分、自分のやりたいことを追求したい。

だから私は自分のやりたいことに注力するために、サーバーの運用を一手にやってくれるKinstaを選んだ。これからブログを育ててたくさんの人に読んでもらって、誰かの何か小さな価値となるように。


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