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ことしのしんしなてぃ・れっずを話す

1,じごくをのりこえた2022しんしなてぃ・れっず ~あらすじ~

去年の四月を乗り越えた我々シンシナティレッズファンは新たなステージとやってきた。
不調なジョーイ・ボット、マイク・ムスタカス、ニック・センゼル、トミー・ファムを使い全く打てないままであったり、期待の若手であったジョナサン・インディア、タイラー・スティーブンソンの怪我。コストカットからタイラー・マーレ、ブランドン・ドルーリー、ルイス・カスティリアーノのトレードに将来の見えない投手陣というひどい有様の中、それでも最下位付近を争いながらシーズンはピッツバーグ・パイレーツの同列最下位で終わった。
アリスディアス・アキーノが中日に移籍したことで少し話題になった。そして今中日ファンは苦しんでいるようだ。去年の私達を実感してくれているだろう。

悲劇的なレベルで弱いと言われるナショナルリーグ中地区。それこそ日本人には秋山翔吾(現広島東洋カープ)、筒香嘉智(現テキサス・レンジャーズ傘下ラウンドロック・エキスプレス)、最近だと鈴木誠也(現シカゴ・カブス)辺りがいるので目立つことは少ないにせよまあまあ目立つようなところではない。それこそコメディ・セントラルの揶揄が示す通り強いより弱いという方が印象深いし、その弱さから映画「メジャーリーグ」などでネタにされてきたような土地である。
その中で1970年代絶世を誇ってきたピッツバーグ・パイレーツとシンシナティ・レッズがとことん弱い流れにきている。目立たないし弱いメジャーリーグという中で最弱争いをままにする事になった。

そのためCINはめったくそにやられ、4月に3勝21敗というとんでもない結果を晒し、オーナーであるボブ・カスティリーニに「sell the team,Bob!」とファンに言われまくった地獄の2022年を経験する事になった。
恐らく2022年、世界の野球ファンでこれほどの地獄を経験したのは我々CINファンだけだろう。誰よりも強くなった自覚がある。こんな経験しとうなかった。

そんな地獄を経験して、今シーズンが始まる。

2,ことしのしんしなてぃ・れっずの投手陣

今年はなんだかんだ先発の駒が揃い始めている。

去年大谷翔平並みのストレートを出すとちょっとだけ話題になり、一方一回神がかったピッチングをすれば残り三回は敗戦投手になる、期待しているかというよりはブルペンに回したら?と思ってしまうハンター・グリーン

https://www.youtube.com/watch?v=xPEjxPGmWQk

2022年途中から昇格し、現在ではシンシナティレッズ唯一の良心みたいになりつつある、恐らくCINの先発では一番安定感のあるグレアム・アシュクラフト

多くのチームを経由し、独立を経験しながら遂に先発の一角に食い込んだ苦労人、コナー・オーバートン

WBCメキシコで先発をしていたルイス・ケーサ

彼らがメインとなる。

アシュクラフト、オーバートンは好調なのでまあまあなんとかなりそうではあるが、グリーン、ケーサはもうなんか黄信号。もしかしたらこの二人は変わるかもしんない。個人的にはこの二人はブルペンだと思うんだけどなあ。
でも先発がいるわけでもないのでこの四人に頑張ってもらうしかないのだ。

ブルペンには去年から本格台頭してきたアレクシス・ディアズ。兄弟にニューヨーク・メッツのエドウィン・ディアズがいる兄弟プレイヤー。

この辺りがメインとなっていく。
そのほかに好調なイアン・ギバウト、去年から活躍し始めたレイベル・サンマルティン、去年の雪辱を果たしたいニック・ロドロたちが中心となってチームを固めていく。
正直に言えば先発は少し固めではあるがブルペンは割と崩壊気味。波に乗るとえげつない投球をするが一方で安定感に欠け、崩れる時は簡単に崩れるアレクシス・ディアズをサンマルティン、ギバウトがどう抑えていくのか、というのが基本的な布陣。
実際現在までの敗北は先発が試合を壊したパターンよりも1点を奪い合うつばぜり合いの中で力負けしてしまう、というような姿が多々見受けられるのでここが課題になりそう。
やっぱりグリーンをブルペンにしてロドロ先発にしようよ。

相変わらず投手陣は不安点しか残らなそう。
やっぱりグリーンをブルペンにしようよ。

3,ことしのしんしなてぃ・れっずの野手陣

サンフランシスコ・ジャイアンツからカート・カサリを取り直した事でタイラー・スティーブンソンが休みやすい環境に。去年は二度も骨折してしまい、その後に入った捕手が悉くひどいという目も当てられない結末になったので、彼をDHなどで休ませながら打者として使っていく方針が定まったのが大きい。やはり打線の主軸はタイラー・スティーブンソンだ。

イケメンなのでぜひファンになってね。

また去年から本格的に台頭しており、中日のアキーノをFAに追いやれるほどの力をつけてきたT.J.フリードルがとてつもなく熱い。去年はたまにスタメンながら基本は控えという形であるが今年はもうクリーンアップを任されている。

また、エウヘニオ・スアレスの残してくれた遺産、ジェイク・フレイリーが今年はブレイクの兆しを見せている。
トレードでショックの色を隠せなかったスアレス。そのトレード相手に選ばれた彼がシンシナティの外野をきっちり占めてくれようとしている。

去年は怪我に泣いたジョナサン・インディアも元気だ。
去年の4月ボロボロの原因はまず彼が怪我したことからスタートであった。スティーブンソンと彼が打線を支えてくれることがCINの今後を決めていくだろう。

そして今活躍の気配を見せているのが三塁のスペンサー・ステアだ。
去年から上がってきて今年はサードのスタメンに。去年はあっちこっち行って固められなかった内野手事情。スアレスの穴を埋められる選手になってくれそうだ。

それにしても今年は控えが結構固まってきており、捕手のカート・カサリ、内野のホセ・バレロ、外野のスチュアート・フェアチャイルド辺りが立ち上がってきたので打線は荒いものの守備走塁の形は悪くない。
あとはウィル・マイヤーズジェイソン・ボスラーケビン・ニューマンといった面々が活躍してくれれば少なくとも弱いシンシナティは超えられるだろう。

4,ことしのしんしなてぃ・れっずの総評

んんんんんんんんんんんっ!!!
決して悪くない、悪くないですぞ!!!!
いや、去年が壊滅的だったと言われたらそれまでなんだけど。

正直な事を言えば正直チームの支柱であったジョーイ・ボットが足を引っ張っていた感じだったのが去年。CINにとってボットという存在が神様みたいなもんなのは分かる。でももう2021年みたいな爆発ってのはいわゆる蝋燭が燃え尽きる前の輝きみたいなもので、あれが起きてくれたら儲け、程度のものなのだ。そこそこ打っていたコリン・モラン外してさっさとボットに戻したし。そして金掛かるからってマリナーズに出してるし。
ボット、マイク・ムスタカス、トミー・ファム、マイク・マイナーといったベテランが足を引っ張った引っ張った。過去活躍していた選手がとにかく朽ちていくのを目の当たりにしながらそれを使っている光景が痛々しかった。
彼らを払しょくしたのはでかい。正直彼らが外れて若い血が挿入できたことが今後の伸びあがるきっかけに繋がっていく。

また、カート・カサリを取れて打撃の支柱であるタイラー・スティーブンソンが休みやすい状態なのも嬉しい。一度の怪我離脱は我慢できたが二度目の骨折を目の当たりにした時、もうシーズンを追おうと思わなかった。
そのリスクが減っただけでも今年は見ごたえがある。アラミス・ガルシア君では荷が重すぎた。クリス・オーキーやマーク・パピエルスキはどこへ……。
また、T.J.フリードル、ジェイク・フレイリーといった打線の柱になりそうな選手が出てきた事でスティーブンソン一人に無理させる状況が緩和されるのも大きい。この二人やジョナサン・インディア、スペンサー・ステアが戻ってきた時、最後の輝きをしようと画策するジョーイ・ボットが戻ってきても全員が打ちやすい状況を作れるだろう。勿論ジェイソン・ボスラーが死守してもいいしニック・センゼルが現在打てていないウィル・マイヤーズのスタメンを奪ってもいい。ホセ・バレロがケビン・ニューマンのスタメンを奪っていいのだ。

そういう意味では今薄めなのがファースト、ショート、外野一枠といった感じだ。ここの奪い合いが活性化すればチームが伸びあがっていく可能性は大きい。

なにより先発陣がかなりましになったのが大きい。
グレアム・アシュクラフトがチームに定着、エースになりそうな雰囲気を出しながらプレーしている現在、彼とアレクシス・ディアズがメインになってチームが完成していけば本当に強い。ハンター・グリーン、コナー・オーバートン、イアン・ギバウトがどれだけ定着できるかが今後の課題となる。この辺りが崩壊したら、うん。その。今年も投壊ってことで……。

そんなわけで今年は彼らが活躍するか否かで状況が変わる。
是非頑張ってほしい。

今年は優勝しなくていいので、来年は期待できるなー、みたいな一年になったらいいと思います。

やっぱりハンター・グリーンブルペンにしませんか?


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