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【自称常連】


最寄りの駅前通りに古本屋がある。

古本屋といっても売っているのは本だけではなく、古いフィルム式のカメラ、南部鉄瓶、アコースティックギター、年代モノのレバーアクションのライフル(西部劇に出てくるやつ)、超合金等々、とにかく色んな物を売っている。

店の外にも超お買い得品の漫画やDVDが雑然と並んでいる。

ときどき店先に4本マフラーのHONDA CB750F(巨摩 郡のじゃなくて早川 光のほうね)が停めてあるところも非常に気になっている。

ボクはよっぽどのことがない限りほぼ毎日ここに立ち寄る”常連”だ。

店番のお兄さんはひどく無口で代金とおつりの受け渡し以外の会話はほとんどない。

常連とは言ったものの1回の買い物で払う金額はせいぜい300~500円程度。1,000円を超すことは滅多にない。しかもほとんどの日は,何も買わずに帰る”冷やかし”だ 。だから店番のお兄さんはボクを”常連”と思ってくれているかどうかわからない.ということで ”自称”。

駅前の再開発計画で店仕舞したところが多く、なんとなく寂しく薄暗い駅前通りにあって、暖かそうな明かりの灯るこの店に,理由もなく立ち寄ってしまうのだ。

今度、お兄さんにバイクのこと聞いてみようかな.

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