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日本にいながらグローバル看護師になる方法

自己紹介

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こんにちは!初めまして。小平希(Kodaira Nozomi )と申します。オーストラリア・シドニーで看護師として働いてもう3年が経ちました。

出身は群馬県前橋市です。大学・就職の8年間は静岡で過ごしたので、富士山を見ると落ち着きます。

静岡県内の総合病院で3年間病棟看護師として働いた後、オーストラリアへ看護留学をしました。しかし留学後いきなり看護師になるための勉強ができるわけではなく、地道に語学学校から始めて、3年間半かけてオーストラリアの看護師登録が完了しました。それが2017年7月のこと。

現在はシドニー の公立病院の血液内科病棟で働いています。

そんな私ですが、2019年の看護師ライター講座をきっかけにライターとして活動を開始。また、日本の看護師さんたちと交流したいのでこのナースLabの活動に参加しています。

皆さんに質問

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突然ですが、皆さんは海外で看護師として働いてみたいなと思ったことがありますか?

Yesと言った人はそれほどいないかもしれませんね。英語、ビザ、費用など乗り越えなければならない課題が沢山あるのは想像がつくでしょう。そこまで苦労して目指す人は、本当に一握りです。

では次の質問。日本で看護師として働いていて外国人患者さんに会った時、英語が話せたら良かったのに!と思った経験がありませんか?

今度はYesの人はもう少し増えていますよね。それにはもちろん理由があります。
ここ数年、日本へ訪問する外国人観光客の数はうなぎ登りです。日本政府観光局によると2019年は訪日外客数が過去最多の3,188万人となりました。(2020年はコロナの影響で減少しています)

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最近では、外国人観光客から道を聞かれた人も多いのではないでしょうか。場所によっては、日本人よりも外国人の方が多い観光名所もあるでしょう。

先程のデータとあわせて考えてみると、日本にいながら外国人患者さんに英語を使ってケアをする可能性は高くなってくると言えます。もしくは、もう経験している方もいるかもしれませんね。


看護師+α (英語)でキャリアアップ

英語 黒板 文字 english

既に看護師としての立派なキャリアをお持ちの皆さんは、これ以上パワーを付けたら無敵になってしまうかもしれません。ただ私は、看護師+α として「英語」を強くおススメします。

理由は先ほど述べた通り、日本の観光産業はこの先も伸びていくと予想され、大都市だけでなく地方でも外国人観光客もどんどん増えていくでしょう。ということは、怪我や病気で病院に来る外国人も増えるということです。英語ができるだけで、外国人患者さんとのコミュニケーションが取りやすくなるのです。

英語が話せるとはどの程度のこと?

私がここで言っている「英語が話せる」とは、外国人患者さんとのコミュニケーションが問題なく取れる中級程度の英語力のことを指します。入院の情報収集をする、ケアの説明をする、家族への説明、退院指導が英語で行えるレベルです。

「それってかなり高度な英語力が必要なんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

もちろん医療英語の単語を覚えることは重要ですが、それよりも、患者さんにしっかり理解してもらうように伝えることのほうが大切です。最初は簡単な英語でいいので、相手に分かりやすく伝えることを意識するといいでしょう。

例えば、退院後発熱があれば病院に来るように伝えたいときに「If you have fever, you need to come to hospital.」と言いたくても、fever(発熱)という単語を忘れてしまったら「If you have high temperature, please come to hospital.」と言っても十分伝わります。

英語ができれば視野が広がる

英語が話せると、外国人患者さんと関われること以外にも良いことがあります。日本人以外の人とコミュニケーションが取れると、自分が知らない価値観を学べ、視野が広がります。

また、自分が日本人だということも強く意識するようになります。それは日本人以外の人と話して分かることです。「あ、この人と自分の普通って全然違う」と自覚します。看護師として働いている中で色々な患者さんに出会うのと同じで、色んな国籍や文化の方と触れ合うことによって全く違う世界観がみえます。

では具体的にどうやって英語を勉強したらいいのでしょうか。忙しい看護師の皆さんでも出来る方法をいくつかご紹介していきますね。

動画を活用する

今や、Youtubeなどの無料動画サイトが沢山あり、教育系のチャンネルも豊富です。例えば「英会話」で検索していくつか見てみるのもいいでしょう。

少し慣れてきたら「医療英語」「看護英語」に関連する動画も見てみましょう。見ているだけでも十分にインプットになりますが、実際に声に出して真似してみましょう。日本語と英語のバイリンガルの人たちの動画は、英語の発音がキレイなのでオススメです。

実際にネイティブの動画が見たいという方は「English conversation 」「Speaking 」「Medical Englsih」などのワードで検索してみてくださいね。

中学英語を見直す

学生の時に習った英語を復習してみると、記憶をたどりながら基礎の分法知識を身につけられます。まずは中学生の時に習った基礎英語の文法、語彙を復習してみましょう。

本屋さんには中学英語をこの一冊で全て復習!という内容の本がたくさん並んでいます。サラっと読めるような本を見つけて、読んでみてください。

もしくは、中学生の時の教科書があれば実際に読んでみるのもいいでしょう。あたらめて、「こんな難しいことやってたんだ」と気づくかもしれません。

基本的な動詞の原型・過去形・過去完了形、文法のルールをざっと思い出してもらえればいいです。100%完璧に覚えようとはせずに、こんな感じだったなという程度がポイントです。

オンライン英会話をやってみる

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文法や単語は一人で勉強できますが、問題はスピーキングです。実際に会話できるオンライン英会話がオススメですが、英語で話す経験がない方は不安に思うかもしれません。

ただ、だからこそ無理やりでも誰かと話す練習をするのです。今はインターネットさえあれば、世界中どこからでもオンライン英会話を受けられます。

無料体験を実施しているところも多く、ぜひ利用してください。時間帯も毎回フレキシブルに選べるので、勤務が不規則な看護師さんにもぴったりの勉強法です。相手がいるとサボる気にもなれないので、継続しやすいのもメリット。

一般の英会話に慣れてきたら、医療英語にもチャレンジしてみましょう。実際の仕事の場面に活かせるので、実用的です。

自分にあった英語の勉強法を見つける

今回紹介した勉強法以外にも「自分にはこれが合うかも」という方法があれば、どんどん試してみてください。

例えば、私はランゲージエクスチェンジというサービスを使っていました。日本語を話したい外国人と外国語を話したい日本人が、サイトを通じて友達になれる、というものです。

私はそのサイトで知り合った外国人と一緒に、カフェで話をしたり、イベントに出かけたり、とにかく英語を話す機会を増やすようにしていました。おかげで、英語環境にいるのが苦ではなくなり、相手の言っていることをもっと理解したいと思うようになりました。

「日本にいるから英語の勉強なんて無理」ということは全くありません。

まとめに

今は本でもインターネットでも、様々な勉強方法があります。それを活用しない手はないですよね。英語の勉強を始めて、日本にいながらグローバル看護師を目指してみてはいかがでしょうか?

もちろん、実際にオーストラリアで留学してみたいという方は私がいつでも相談に乗ります。気軽にご連絡をいただけると嬉しいです。

プロフィール

【Nozomi】ナースLab認定ライター
群馬県出身。日豪で正看護師資格を持つ。日本では総合病院で3年働き、夢である海外で看護師になるためオーストラリアへ留学。初心者レベルから英語を始めて留学から3年半後に看護師登録が完了。現在はシドニー の公立病院で働きながら、自身の経験を活かし看護師のための留学サポートも行っている。今年は大学院にも通い始めて、がん看護のクリニカルナーススペシャリストを目指す。ナースLabのnote読者の方にも、ぜひ海外留学に挑戦してほしいです。

URL:http://nozomikodaira.com


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